[何も望まない]3明け方までずっと小飛は離れなくて久しぶりに腕枕をしてやるとやがて小飛は疲れたらしくすぐに眠ってしまった…そっと腕を外すと寝室から出てゆくベランダに出ると霧雨が降っている…煙草を吸いながら思い出すのは…唐さん小飛をどうしても一度会わせたかった今ならあの言葉の意味が分かる…小飛は俺にとって”肋骨の片割れ”なんだと…左手の薬指の指輪を厳粛な気持ちで