小児科医でつくる「VPDを知って、子どもを守ろう。」の会は、6月から支給が始まった子ども手当でワクチンを接種するよう提案するキャンペーンを行っている。


 同会は、「ワクチンで防げる病気」(VPD)から子どもたちを守ろうと2008年に発足し、この4月からは「子ども手当でワクチンを!」とのメッセージをホームページ上に掲載。「ヒブ、肺炎球菌、子宮頸がん、水痘、おたふくかぜ、B型肝炎…。多くの病気がワクチンで防げます。ワクチンを接種して、VPDから子どもたちを守りましょう」と呼び掛けている。

 川崎市内で小児科クリニックを開業し、同会の運営委員を務める片岡正さんは、ワクチンを接種すべきかどうか費用面で迷っている人がいると、子ども手当を活用するようアドバイスしているという。

 ただ、同会が目指すのは、これらの病気のワクチン接種を、公費で受けられる定期接種にすること。このため、子ども手当の支給で「費用の問題は解決済み」と受け取られないかと危惧も感じている。
 片岡さんは「定期接種化が実現するまでの間は、子ども手当を使って一人でも多くの子どもたちにワクチンを接種してくれれば」と話している。


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