今日の朝。

さみしい朝。
なんとなく、さみしい朝。

理由がわからないさみしさ。

とりあえず、自分の部屋が、起きたらさみしさを纏った部屋になってるってことは、わかる。



ベッドの中から起きあがれない気持ちになる。
さみしさの真ん中で動けない気持ちになる。


さみしさの原因は
どこかにあるのかもしれないけれど、見つからないから、わからないまま。
見つける元気もない。見つけたくないのかもしれない。


でも時間は過ぎるし
現実がここにあるのも知ってるから
よいせ、とベッドから抜け出す。

さみしさは逃げても無視しても
無くならないのを知っている。
腹くくるしかないのを知っている。

いつになっても
このさみしさを何で埋めたらいいのかはわからない。

でも何かを諦める気持ちを底にご機嫌なフリしておけばなんとなくさみしさと仲良くなれるのも知っている。大人だもの。







たまに訪れる、さみしい朝。

いまだに慣れないけれど
そういう朝も、けっして嫌いじゃないよ。

ただ、さみしいだけだよ。