お芝居を始めたきっかけ、ってやつを聞くことが多かった今日。

みんなそれぞれほんとうにいろ~んな出来事をきっかけに、
悩んで、
歩いて、
生きて、
今ここにこの瞬間にたまたま集まったんだってことを知った。



全部で10人ちょいくらい。
それぞれが何を経て今ここにいるのか、
ほんの少しだけどそれぞれの言葉で聞いて

こんなたった10人でも
こんなにもいろんな人生があって
ひとりひとりがこんなにも全然違うのかってことに驚いた。

十人十色、って四字熟語を習うのは早かったけど
それを頭じゃなくてちゃんと肌で感じたんだと思う。

お芝居を始めたきっかけ、について話すだけで
こんなに私には想像もできないいろーーーんなきっかけが存在するんだから
それぞれに人生を語らせ始めたら
きっととんでもないことになる。



人が一人そこにいたら
その人は紛れもなく「その人」で

今そこに立ってるその人は、
それまでの人生でそのときそのときの出会いと別れと流れの中で、その人が意図せずとも判断して、選択してきた道によって作られた「その人」でしかなくて

それがどんな生き方でも
自分ではダラダラ生きてるだけ、とか
別に大した人生生きてない、普通だって思ってたとしても

それはやっぱりどう考えても他の誰でもないその人だからこその人生で
それだけでもう、ものすごい個性を持ってる。

だってほんとに誰ひとりとして同じ人生を生きてないんだよ、
その違いをきちんと想像してみたことあったかな今まで。

価値観も違う、性格も違う、何かに大して感じる感じ方も違うその処理の仕方も違う、
出会った友達も環境も言葉も違う、
何を好きでどこが好きで好きな理由も違う、

共通点がある人はいる、
でも似てる人もそれは似てるだけで絶対同じじゃない、親子だったとしても全部同じじゃない、

みんなほんとになにもかもが違う。
そりゃ絶対同じものは生まれない。
その人は「その人」でしかない。

普通ってなんだろうね。


今はいろんな媒体で
いろんな人の人生を知ることができて
それと比較すると自分の人生は大したことないと思うことも多いけど

公表してないだけで自分の人生もそれなりにドラマチックだったりするんだきっと。



まぁ、
別に今日そう思ったからって
例えばそれでいきなり自分に自信を持てた、とか
そんな単純な話ではないんだけど。





でも

ただ生きてるだけで

何億人もいる世界中の人たちの誰とも違う「私」を、
今私は作ってるんだなって、

みんなそれぞれ、そうなんだなって、

そんなことを今日は思ったよ。


。。。なんて、
つらつら書いてみたけど
今日感じたことを言葉にするのって
難しいな。

私の今のこの気持ち、小さな感動は
感じたままに、正確に、伝われ、と思っても
結局は誰にも分かってもらえないのかもしれないな。
だってみんな感じ方違うもんね、想像力も。

人とコミュニケーションとるってどんなにか難しいんだろう。

でもだから少しでも分かり合えたらっていう
希望を捨てられずに、
みんな、生きているのかな。

違うから、分からないからこそ、面白いってのは
絶対あるもんね。きっと。









おやすみなさい星空星空星空