＋αなもの。

今日は立春だったらしい。


朝、ご飯を食べながらボーっと天気予報を見ていたら
気象予報士が予報を伝えた最後に、
正確な言葉は覚えてないけれど

｢今日は立春で、昔はこの日から新しい１年が始まるとされていたそうです。
ですので、お正月に立てた目標を今日までに全然実行できていないなぁと感じている方は、また今日から気持ち新たに挑戦してみてはいかがでしょうか。
僕も甘いものを控える努力をしてみたいと思います。｣

と、いうようなことを言っていた。

その瞬間、今見た天気予報はただの天気予報ではなくなって
いつもだったら｢今日雨降らないのね良かった｣とだけ思うところが｢今、この天気予報を見られて良かった｣となり
１日が終わりそうな帰り道にもまた反芻してしまうくらいには私の心に残った。



普段、基本的に自分のことばっかり考えて生活しているなぁと思う。
自分のことに必死で
自分の悩みにいっぱいいっぱいで
自分の得になることはどれかしらと、そんなことばっか考えて生活してる。
基本、周りを見る余裕がないのだ。

だから、ハッとした。
その人の言葉に。
突然届いた＋αなものに。

『そうなんだ。今からでも間に合うんだ。
ダメだ、ダメだ、と思わずにまたがんばれるかな。気持ち新たに。
わあ、すごくいいこと聞けたなぁ。
この人の天気予報聞けて良かったなぁ。』

そんで｢僕も甘いものを控える努力をしてみたいと思います｣っていう締めくくりには

『もしかして奥様かどなたかに、｢最近太りすぎ｣とかなんとか、言われたのかな。
見てる分にはそこまで太っているようには見えないけれど。』

とかなんとか思いながら
自然とフッと笑った。

全然知らない人なのに、その瞬間私はその気象予報士に関して想像力を働かせて楽しい気持ちになった。
そして『この人と一緒にがんばろう』なんて思って、テレビに向かっておかしいけれど、
でも独りじゃない気持ちになれた。
それはすっごく心強い心地だった。



＋αなことには
ただの情報以外にその人自身の心が伝わってくるような気がして
なにやら感動してしまう。

日常生活で自分以外のことに心を配るのは
そう簡単にできることじゃないと思うから。



私も＋αなものを届けられるような人になりたいな。

もう少し、周りをクルリと見回すくらいの余裕を持って、日々を生きたいな。


今日は立春。
新しい目標を立てるには最適なタイミングかもしれない。
日付変わりそうなギリギリ駆け込みの目標だけど
がんばってみようじゃないか。