転職して、生活の密度が一気に変わった。
体感では、前職のちょうど2倍。いや、それ以上かもしれない。

いまは2つの部署の部長を兼務している。
この肩書きの重さを、正直、少し甘く見ていた。

前職はアドバイザー。
現場に深く入ることは少なく、助言が主な役割だった。
一方で今は、現場のトップ。
最終的な判断も、責任も、自分に集まる。

ただ指示を出せばいいわけではない。
人は、納得しなければ動かない。
だからこそ、理由を言葉にし、エビデンスで裏付ける。

現状を数字で捉え、
目標までの道筋を具体的に描き、
それを自分の言葉で伝える。

そして任せる。
人が育つのは、任されたときだとわかっているからだ。

とはいえ、簡単ではない。

先週、64歳になった。
驚くことに、20代の頃と同じような忙しさの中にいる。

土日も働き、気がつけば10連勤。
ようやく今日は代休を取れた。

それでも、重要なメールには目を通し、返信している。
昭和的と言われれば、その通りかもしれない。
だが、いまの自分には、仕事を止めるという選択肢がない。

定年まで、あと1年11か月。
サラリーマン人生の、まさにラストスパートだ。

この年齢の自分に、
これだけの役割を託してくれる会社がある。

その事実が、何よりありがたい。