我が家の周りでは
耳をカットした猫をちらほら見かけます
その中で2年前から気になる
猫がいました
2年前に見つけた時は
生後半年くらいだったと思います
小柄で毛色は茶と黒
目がクリッとして可愛い顔立ちの猫でした
その子は我が家から直ぐの高齢者施設の
職員さんが平日、餌を与えていたので
施設が休みの土日祝にふらっと我が家界隈に
現れる程度でめったに顔を見る事は
ありませんでした。たまに職員さんが
その猫を撫でている所を見かけたりもしました
そんなあの子が
夫が駐車場で洗車している時
ずっと逃げる事なく側にいるから…と
カリカリを取りに来て食べさせいました
珍しく我が家方面に来たんじゃね(笑
と話していたのですが
その日を境に
ほぼ毎日、朝6時には自宅裏に来て
ずーっと離れず餌を待つようになりました
今まで来ること無かったのに
どしたんかね?と話しながらも
カリカリとウェットをやると
満足して何処かへ行き
また夕方になると同じように
同じ場所で待つようになりました
直ぐそこの施設の人もこの子が来ないと
心配するだろう…と思いましたが
全く向こうには行っていない様子でした
2年前から小柄でガリガリだったので
夫と話し合って保護する事にしました
チューるでキャリーに誘い込んだら
あっさり入ってくれました
一晩大人しくケージの中で過ごし
翌日、白血病とエイズの検査
ノミ、マダニの駆除薬をしてもらいに
動物病院へ連れて行きました
検査はどちらも陰性で安心しました
とにかく痩せているので
ちゃんとご飯を食べさせれば
少しは栄養失調気味もなくなるかな
と思っていたところ
左首の所にシコリがある事に気付きました
夫にも触ってもらってもシコリあるねと。
もしかして癌?…と嫌な予感
前日に行った動物病院には行かず
違う病院へ改めて連れて行くと
シコリに直接針を刺して細胞を取ると
リンパ球が沢山見つかりました
血液検査では
特に問題になる数値は無かったので
シコリを取る手術をお願いしました
手術は無事に終わり
バリカンで首周りの毛を刈られていましたが
ちゃんと乗り越えて我が家に帰って来てくれました
取り出した腫瘍は病理検査に出すとの事で
検査結果が出るまでは嫌なことを考えず
うちの子として先住猫2匹と一緒に過ごさせました
病理の結果を一人で聞くのが怖かったので
夫と二人で聞きに行くと
初めの予想として先生からは
たぶんリンパ腫なんだろうけど
限局的なタイプで出来た腫瘍を取れば
大丈夫だと思います、でもまた腫瘍ができれば
手術で取らなければいけないです
と聞いていたので少しの安心と
予後の悪い普通のリンパ腫ではありませんように…
と願っていましたが
残念ながら一番悪性度の高い癌でした
今は首のリンパに腫瘍が出来ているけど
これからあちこちのリンパに腫瘍が出来ます
と言われ、あとどれくらい生きられますか?
と聞くと抗がん剤をしなければ
あと2〜3ヶ月ですかね。と言われました
抗がん剤をしても1年の命だそうです
突然のキツい話で
抗がん剤の料金など少し聞き
その日は帰りました
まだ2年とちょっとしか生きていないのに
なんでこんな事になるんだと思うと
悲しくて涙が止まりませんでした
ねこちゃんの顔を見る度に悲しくて
思い出すたびに切なくて涙が止まりませんでした
今週、抜糸に連れて行くので
その時に抗がん剤治療をお願いするかどうかの
返事をしなくちゃならないんですよね
保護してやっと一ヶ月が経ち
少しずつ馴染んでくれて
野良猫だった毛並みも柔らかい毛になり
可愛さが増しています
もっと一緒にいたい気持ちが強いです
自分自身も癌で経過観察の身
なんと言う巡り合わせですかね
2年前には保護出来なかった猫が
今、保護は出来たけど
癌で余命宣告される状態とは
