3年間、親元離れ寮生活をしていた長男が、卒業を迎え、この冬休みに退寮することになった。
今日、とりあえずの荷物を取りに行ってきた。
長渕 剛さんの~最後の荷物を車に詰め込んだら いろんな思い出が ふと通り過ぎた~
(題名忘れてしまいました)こんな曲を口ずさみながら・・・
高校生活を彼はどんな思いで過ごしてきたのだろう
親のいないのをいいことにやりたい放題だったのか・・・
毎日早朝から部活~学校~夜遅くまで部活
夕食を食べるのは20時以降
冷めてしまった食事をかき込み入浴
学生故、勉強も・・・
23時には消灯(すべての電源が落とされるらしい)
週末は部活があるため、余力があれば2時間かけて自宅へ帰るが、
夕方帰宅し、ゆっくりするまもなく寝るだけで、次の日の早朝学校へ向かっていた
経験のない部活動だったためレギュラーになれるはずもなく
でも慣れない部活動に、必死でついていったに違いない
2年生になって、3年生が引退した後チャンスが巡ってきた
同級生、下級生部員が次々不祥事を起こし、やっと出番が回ってきたのだ
メンバーとしての練習をはじめて、少しおもしろくなってきた
しかし、それもつかの間
謹慎を終えた強化選手たちは、すぐにメンバー入りし、
再び彼は補欠に・・いや補欠にも入れない
このときから、大人への不信感が強まったようだ
彼とゆっくり話すのは、本当に久しぶりで
今日ぼそっと言った一言が、とてもつらかった
様々な問題が起きてしまった年度末で3年生を送る会が延期になった
でも子どもたちは、大人と同じ空間にいたくないと言う
溝が大きく深くなったのは、今に始まったことではなかったようだった
強化校ゆえに、勝ちにこだわった大人
親に言ったところでどうしようもなく、かといって誰にも相談できず
従うしかなかった子どもたち
親代わりだからと思っていた大人への不信感はピークに達してしまった
勝つためには何をしてもいいのか
それが大人社会なのか
強ければ何をしてもいいのか
いつまで経っても減らない問題の山
原因はここにあるのではないのか
ある意味、子どもたちは大人より大人になってしまったかもしれない
その逆で、子どもより子どもな大人がいたのだと言うこと
大人は・・・
這い上がってくるのを待っている
悔しさをバネにして欲しい
相談に来てくれたら・・・
子どもたちの自主性を育てたいと言えば、聞こえはいい
寂しそうに、悔しそうに寮を後にする長男を見てると
とても悔しくて、残念で、このままでは辛すぎる
なんとかして溝を壁を超えさせたい
妙に冷め切った子どもたちの
輝きを取り戻したい
親ばかな私のささやかな今の願いです