悲しい訃報に接し、2007年に留学中のパリのオペラ・バスティーユで聴いた小澤征爾氏指揮のタンホイザーを思い出していました。



ヴァイオリニストの親友のおかげでリハーサルから見させていただいたりお話しもさせていただいたりと、思い出深い一日だったのですが



演奏会では序曲から涙が出てきて、第3幕の最後では号泣😭




演奏はパリ国立歌劇場管弦楽団。

団員からの信頼と愛が感じられる演奏でした。



演出がまた大変独特で特に第3幕最後の仕掛けが印象的だったのですが、調べてみたら小澤氏とよくタッグを組まれていたロバート・カーセン氏によるものでした。



これまでの人生で心に残る演奏会をいくつか挙げるとしたら、間違いなくそのうちの一つです。



ご冥福をお祈りいたします。







アメリカの雑誌ニューヨーカーの表紙を最も多く手がけたことでも有名なフランスのイラストレーター、サンペ。音楽家は彼の興味の対象の一つだったようで…音楽家の日常をテーマにした作品を多く残しています。私は彼の画風とユーモアが好きで、このポスターも何年も前に夫にクリスマスプレゼントとしてねだったもの😅



演奏会の拍手の場面でよく見られる、「いえいえ、私ではなく彼(女)の功績です」と共演者を指すあの光景。指揮者がピアニストを指し、そのピアニストがコンサートマスターを指し……と辿っていくと、最終的に讃えられているのは…?