中学2年生の生徒さん、

去年合格したグレード6に続いて


ABRSM 英国王立音楽検定

実技グレード7


合格しました



合格の中でも、


🥉Pass  合格点には至っている

🥈Merit  曲を理解ししっかり演奏できている

🥇Distinction  曲への理解が深く、表情豊かで自然な演奏

(英サイトよりざっくりと翻訳)


の三段階に分かれますが、今回も最高評価のDistinctionをいただきました👏

おめでとう!!





欧米では、ABRSMのグレードを持っていることで勉強だけでなく芸術にも力を入れてきたと見なされ、一般大学受験の際にも取得グレードや点数に応じて加点があります。



教養の一つとしての音楽の位置付けは日本と欧米ではやはり大きく違うなぁという印象です。



一方、検定社会への賛否両論もあるようですが、この生徒さんは受検を通して大きく成長し自信をつけてきたように思いますから、本人の向き合い方と周りの導き方次第ですよね。




実は、今回は結果が出るまで内心ドキドキでした…



といいますのも、

時代・性格の異なる4曲を続けて動画に撮影し提出するのですが(10分程度になるのでなかなか大変)、何回も撮り直したうち、全体的に安定感のあるテイク1が間違いないだろうとの意見で一致していたお母さまと私。


けれど生徒さんは「思い入れのある曲が一番良く弾けたテイク3を提出したい」とボソリ。確かにその曲に関してはテイク3がベストだったけれど…うーん💦



小さい頃から穏やかでポーカーフェイスの彼、こちらから質問しないとずっと黙っているような生徒さんですが😆、彼の静かな意志の強さは私も長年の付き合いから分かっているつもり。



人生を左右するような場面であったら説得することも考えたかもしれませんが、今回は彼の意見を尊重しましょう❗️とお母さまにお伝えしました。



というわけで結局テイク3を提出したのですが、返ってきた講評を見てびっくり。


彼の思い入れのあった曲はお褒めの言葉と共に30点満点中の29点をいただき✨、生徒さんも大喜び!全体としても良い評価でした。



苦手意識があった本番も少しずつ楽しめるようになってきたようで、さらに最近は室内楽にも興味が出始めてきたとのこと…



これからの音楽人生がますます楽しみですね!




それにしても、ABRSMはグレード8(英国の音楽大学の入試にも匹敵する上級レベル)までなので、グレード7も相当の難易度。

グレード8以上は専門的なレベルのディプロマとなります。



この生徒さんが凄いなぁと思うのは、始めた頃は決して、ピアノが得意♪どんどん進んでしまう♪という様子ではなかったということ。



けれどとにかく毎日練習し(小さい頃は泣きながら練習することもあったようです)、私の想像を遥かに超えて成長してくれました✨✨



これは断言できますが、毎日良質な練習を続ける生徒さん達は皆、こちらの想像を超えてきます。

練習は質がポイントですね。ダラダラ意味のない練習はしない!これは日頃からレッスンでもお伝えしていることです。



練習はピアノの前に座るまでが億劫ですし、私だってピアノは好きでも練習は好きではありませんでしたし🤣、いかに短い練習で弾けるようになるかばかり考えていましたし(笑)、今では自分の娘達に毎日練習させることにも苦労していますが…



練習は成長できる唯一の方法なんです。


そして、上手になったと実感できると楽しくなってくる。楽しくなってくると、ますます練習し上手になる。



この年齢だから…今このくらいだから…などと限界を設定しない。

生徒さん達の成長を信じる。

上達に繋がる練習が出来ているかどうかをチェックする。

これらのことは常々心がけています。



なんて言いつつも、生徒さん達から多くのことを学ばせてもらっているのは私の方なんですけれどね〜😌





例の彼はときどき音楽の面白Tシャツを着ている😆


難しい「Time 拍子」と(今は)難しい「Time 時代」だよね をかけたジョーク。