asphaltive boiled noise

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三月の竜の感覚

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「ということは…どういうことなんですか?」

「つまりだね、奴は嘘をついてるんじゃないかな」

「餅をついてるかもしれませんよ?」

「2月だってのに!?」

「ほら、旧正月とかいうじゃないですか」

「言うけども、言うけども…」

「何だか空腹を感じる!」

「餅とか言うから!」

「何でだろ、部屋にいたら感じないですよね」

「路上だからじゃない?」

「部屋にいると安心感が」

「お腹に詰まって!」

「路上では吐かざるをえない!」

「空腹を満たせない!」


「ふわりふわりと歩を進め!」

「降り注ぐ開放感!」

「あわよくば…空気感?」

「さもなくば…焦燥感?」

「午後には午後の、稀な光!」

「その前を行く、流線形の」

「ラクトバチルス!」

「グミ!気管支に不快!」

「上層部はあえて地下に避難!」

「我々は最上階に!」

「天にも近く!」

「海にも近く!」

「空気が希薄でも!」

「くらくらするほどの開放感!」


「雪が降ってきたよ」

「特に理由もなく」

「でも自由はあるよ」

「あるね!窓辺にパンを並べて」

「すれ違う人がいやに多くて」

「蘭の花が咲いて」

「ここから先は目障りです」

「たぶん3キロメートルくらい」

「瞬間に手を差し出して」

「切手を貼った千代紙」

「惨憺たる真珠貝」

「のど越しが良くて」

「手に乗るほど小さな竜」

「勝手気ままに、それが自覚なくとも」


移転しました~。アドレスは、
http://eisenhaltigeluft.seesaa.net/
です。
よろしければこちらもどうぞ~☆

「薬効きました?」
「あ、はい。おかげさまで―」
「なあんだ。おもしろくないの!」
「―え?」
「ウソ薬渡したのに効いてやんの!」
「ウソ薬って何!?」
「あれはただの夢だよ」
「夢!?」
「そう夢、薬じゃないよ」
「でもあれ夢でもないでしょ!?」
「だから夢だってば!!」
「でもあれカプセルと粉末でしたよ!?」
「そういう夢なの!!」
「―あ、なんだかまた頭痛が」
「じゃあ次はこのウソ薬を―」
「またウソ薬なの!?」


「小さい頃犬は怖いよね」
「うん、怖い怖い」
「なんだかあんまり怖くなさそうじゃない?」
「そなことないよお?」
「なんだか馬鹿にしてない?」
「あ、今彗星が走っていった!」
「上空遥か―!」
「ナイフで刻んでみてよ!」
「何を!?」
「時間を!今ここで過ぎる時間を!!」
「ガードレールの向こうは安全だけど!」
「飛び降りることもできない!」
「ガスが満ちてくるよ!?」
「気絶する前に噛み切ってやる!!」


「えーっと、ここはこうなって」
「どこがどうなるの!?」
「夢が現実になるの!!」
「霧が消火活動に奮闘!!」
「レモン水が喉に流れ込むの!?」
「排気ガスが消火活動に奮闘!!」
「レモネードの酸味!!」
「アーケードの軋み!!」
「バリケードの仕組み!?」
「デリケートなクシャミ!!」
「金属の音が響く中をずっと歩いていたんだ!!」
「雨が降る音を聞くことでバランスを保てるんだ!!」
「気ガ狂いそうと思っても何も変わらないんだ!!」
「落としてきた破片に気をとられているんだ!!」


「その手に握るのは何だ?」
「グリコーゲンです」
「グリコーゲンて何?」
「甘くて美味しい何かだよ!」
「甘くて美味しいの!?」
「さらにジューシーでもある!!」
「ジューシーなの!?」
「ジューシーなの!!」
「食べちゃっていいの!?」
「僕が食べるの!!」
「機関銃で撃っちゃっていいの!?」
「銃で死んじゃうの!?」
「ジューシー!!」
「ジューシー!!」


「そこから逃げます」
「え?」
「避難の場合ですよ」
「ああ、非常口って書いてありますね」
「書いてなくてもですよ」
「―え?」
「いえいえ、例えばの話ですよ」
「はあ―」
「デザインが違いますねぇ」
「え!?すいません!今すぐ直しますので」
「いえ、例えばの話ですよ」
「何を例えてんだよさっきから!!」
「アスピリンの残量ですよ」
「コンクリートな瞬間!?」


「ヨーガを始めようと思います」
「あ、あれね、いいかもね」
「え、知らないんですか?」
「知らないとか言ってないやん!!」
「ならいいんですけど」
「ああ、奈良ね、行ってみたいよね」
「は?行く?」
「べ、別にヘンなこと言ってないやん!!」
「ならいいんですけど」
「二回も言うなんてボケてるとでも思ってるわけ!?」
「は?ボケてる!?」
「ボケテナイヨ!!」
「じゃあいいですけど」
「いいよねー」