広汎性発達障害、アスペルガー症と診断されている息子。

 

約束が守れない。

 

これもアスペの特性らしいショボーン

 

約束を守れなくても平気、気にしてない。

できない約束ならはじめからしないこと、途中でできないと気づいたら気づいた時点で相談すること。

 

これが出来ないのだ。

 

一年生にまだ無理じゃない?なんて思われるかもしれないが、そうじゃない

 

逆にこれは今身につけないと大人になってからもできるようにはならないと思う。

おそらく、会社ではなんとか頑張れても自宅に帰れば素がでてできず、家族が苦労することになるだろう。

 

アスペの大先輩 アス夫は

大学院を卒業し、新入社員研修をうけたあと、翌日の入社式に遅刻し、初任の地を北国にとばされた男である。

北国に配属される人はそういない会社で、でだあせるガーン

 

それを聞いたとき、笑い話しかな?と思ったけれど、 20年連れ添ってみるとそうじゃないことが身にしみてわかる。

 

アス夫も約束が守れない。守れなくても平気、開き直る、逆切れする。

 

彼らの脳の中には、約束は守るということはなくはない情報で、知っているのだろうけれど、いざその場面に直面したときには、それ以上に自分の思いが優先されてしまうようだ。例えば、

 

「海外旅行に行く代金を旅行会社へ金曜日までに振り込む」これをアス夫に頼んであったとしよう。

 

なんどもこちらは確認する。

「振り込みに行った?旅行代金払った?」

 

「あぁ、明日やっておくよ」を毎日繰り返す。やる気持ちはあるのだ。またこれが厄介。

 

「お願いね」と念をおす。「できないなら、私がやるよ」というと「大丈夫」だという。

 

そして土曜日の朝、「振り込んでくれた?」

と、聞くと

 

「あ====忘れた!」仕事が忙しかったり、昼休みに行こうとおもっていたけれど、会社の人にランチに誘われてそちらを優先してしまい、忘れてしまうパターン。

 

そして結局、私が旅行会社に電話し、すぐに直接支払うなり月曜日に振り込むことで了解を得るのだが、結局は私が尻拭いをすることになる。

 

アス夫としては、旅行に行けなくなったわけじゃないし、結果オーライなんだから、別に良いと思い込んでしまうらしい。

でも、当時共働きで忙しかった私にとって、こういうささいな約束を守れず、尻拭いさせられることは、かなりのストレスだった。

 

途中で相談してくれたら、私が動くのに。そしたら、私の予定のなかで私がやりやすいようにできるのに。

昨日だったら、銀行に別の用事で行ったのに。ついでにできたのに。とか。

 

結婚した当初は、そういう特性がある人だと知らなかったので、こういったトラブルがしょっちゅうあった。

結婚して10年が経ち、特性をいやというほど理解してからは、そもそも自分が困るようなことは基本的に頼まないことにしている。

自分の予定に彼を入れないようにもしている。

 

こういった、トラブルの積み重ねを経験して、ちぃくんにはこうなってほしくないと心から切実に願う。

だからこそ、必要以上にくどくどと叱ってしまう。

 

ささいな約束であっても、理不尽に破られてしまうと裏切られた気持ちにもなるし、迷惑も被る。特性を理解していたって、家族だもの。利害関係が生じるわけで、被害を被れば頭にもくる。

 

心から反省して、同じ過ちをもう繰り返さないというスタンスが感じられれば、許せるのだが、彼らは違う。

 

そういう場面であっても、相手に共感することが大変苦手なので、反感を買う態度にでて、共感、寄り添うどころか逆切れで幕引きとなる。

 

それではカサンドラになっちゃう。

一番みじかな人と分かり合えないのはとてもとても辛いことだから。

 

ちぃくんにはそういう人になってほしくない。

 

約束を破ったちいくん、今週は外遊び禁止処分になりました。