「「薬を遠ざけるための健康法は?」と聞かれると、「これがオススメです」というものは特にありませんが、ストレスの解消が健康につながることはたしかだと思います。
 ストレスを感じているのに長い間放っておくと、心に悪影響を与え、それが慢性化すると、うつ症状が出たりします。
 メンタルヘルスの面だけでなく、身体的な疾患として現れることもあります。
 ストレスと関連する病気と言えば、気管支喘息、狭心症、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、潰瘍性大腸炎、糖尿病、アトピー性皮膚炎、慢性関節リウマチ、夜尿症、心因性インポテンス、眼精疲労、メニエール病、顎関節症・・・と、さまざまです。
 このような病気にならないようにするには、ストレスを溜め込まずに解消することが大切です。
 タバコを吸う人にとってみれば、ちょっと一息つきたいときの一服は、何ものにもまさるストレスの解消法だと思います。タバコの吸いすぎで肺気腫になったりがんになったりすることもあるので、喫煙を勧めるわけではありませんが、ストレスの解消という意味では、喫煙者にとってタバコの価値は非喫煙者が思う以上にあると考えていいと思います。」

 

・・・ストレスがあっても体に悪いものをがまんするか、ストレスがないほうを選ぶか。

 

「過剰なストレスがうつ病の原因になることがあるという話を前にしましたが、うつ症状が出て意欲が低下すれば、老化もどんどん進んでいくので、アンチエイジングの意味から言っても日頃からストレスの解消を心掛けることが大切です。
 ストレスの解消法は人それぞれだと思いますが、ダンスや運動をしたりカラオケで歌ったりするのもいいと思います。これらは認知症の人にも症状を和らげる効果があります。
 また、ストレスが高じてうつ症状が出たとすれば、心が不安定になっているわけですから、心を安定させる働きのあるセロトニンという神経伝達物質の分泌が少なくなっていると考えることができます。
 ですから、セロトニンの原料になるトリプトファンという物質が多く含まれている肉類を多く摂るとよいでしょう。特に高齢者の場合はセロトニンの分泌が少なくなるので、若い人以上に肉を摂ったほうがいいと思います。
 動脈硬化や肥満の原因になるからということで高齢者は肉の摂取を控えたほうがいいと言う人もいますが、むしろ肉食を控えることでうつ病になりやすくなるということを知っておくとよいと思います。」

 

 

・・・健康長寿の方はけっこう肉も食べてますよね。 (つづく)