さて、裸地の植生から進みませんね。次はどうなる?
「次は、どのような植物が育ってくるのだろう。イタドリの根元には、葉や枝が落ちて腐り、やがて養分の豊かな土壌ができる。そこによく育つのがススキである。繁殖力の強いススキは、イタドリが生えていたところに生息し、溶岩の風景を徐々に変えていく。
次に、噴火からおよそ65年後の様子を見てみよう。ここでは、草原の中に背の低い低木が見られる。これらの樹木は、ススキより背が高くなるため、より多くの日光を得てススキとの競争に打ち勝つのだ。」
・・・イタドリが腐葉土をつくってくれると、ススキが生えるんですね。さらに、低木が生えてくると、ススキは負けてしまう。
「はい。イタドリなどの葉や枝などが腐って、土壌ができました。ですから、この土壌に含まれる水や栄養素が着目要素です。」
「ススキなどの葉が腐って、さらに土壌が豊かになると、草よりも大きい樹木なども育つことができます。そして、樹木は草よりも背が高いので、日光をたくさん受けられます。なので、ススキに勝つんです。」
・・・あー、土壌がよくなると、その養分でよく育って背を伸ばした植物が台頭していくわけだ。
マルタ:え? ということはですよ、ススキがつくった土壌のおかげで樹木が育ち、その結果、ススキがいなくなっちゃうってことですか?
「そうなんです。ススキが新しい環境をつくり、その環境に適した樹木にとって変わられるんです。」
・・・イタドリが土を肥やし、それで生えたススキがまた土を肥やし、そして樹木が生える。まるで、王朝が交代する歴史のようですね(私、歴史も好きなので)。おもしろい! でも、まだ続きがあるようです。 (つづく)