耐性菌への危機感は新生児医療の現場でも高まっている。免疫力が弱い赤ちゃんが感染症にかかると、命の危険にさらされる。
このため、外から耐性菌が持ち込まれないよう、病院は厳重な感染対策を日々行っているが、それでも、思わぬ事態が起きた。生後1日目の赤ちゃんが細菌に感染し、髄膜炎を発症。3種類の抗生物質が投与されたが、容態は悪化。半日も経たずに亡くなった。
赤ちゃんが死亡した背景には、一般の人たちの間での耐性菌の広がりがあると考えられている。
赤ちゃんから検出されたのは、抗生物質が効きにくい大腸菌。母親の身体からも同じ菌が検出された。
耐性菌を持つ人の割合はここ数年急増し、1割以上にのぼるとする報告もある。
地域に広がっていたこの菌が母親に感染し、さらにお腹の赤ちゃんへと感染した可能性があると。
小泉亜矢医師:やっぱり病院では防ぎようがない部分ですので、それによって命を落とされるお子さんが増えるんじゃないかという危惧はあります。 (つづく)