Episode neunundzwanzig 沈黙のダルマ市 | Fangen wir an, das Sie, eine Rede! ~ 沈黙のブログ ~

Episode neunundzwanzig 沈黙のダルマ市

前略

毎年ダルマ市で捻り鉢巻に端から端まで一万円札を挟んで活気のあるダルマ売りの人が今日はいませんでした。

大きいいダルマを買うと、ダルマ売りの方々から手拍子(三三七拍子?)をされ、市場では注目されますが、最近はそんな光景が少なくなってきているのを目の当りにし、大きくも小さくもないダルマを溢れんばかりにいくつも袋に入れて帰路を歩む人々で賑わっていました。




さて、今日は、ダルマ市の話。

正月気分でいつまでものんびりはしていられないのですが、なにか正月にしか体験できないことってあると思います。そう、ダルマ市です。

去年は、いいことがあるようにと奮発して大きなダルマを買おうとしましたが、その時は、2,000円しか持っていなく、それを見たダルマ売りの人が、3,000円のダルマを、勉強しますと言い、2,000円で売ってくれたところからボクの新しい年が幕開けでした。

帰宅後、早速、片目を入れて、神棚に。





何もないまんま月日が流れ、そして一年が過ぎ、結局、もう片目は入れることなく、本日、奉納しました。

みんな両目が入ったダルマが奉納されている中、なんか片目のダルマは寂しそうな表情に見えました。

もはやピラミッド化された奉納ダルマの山に、みんな砲丸投げの如く、ダルマを投げ飛ばしていましたが、ボクは山の手前の方にそっと置き、その場をあとにしました。

今年は、いいことがあるといいなと思い、あちこちにあるダルマ売り場を徘徊し、これがいいなと思った、ダルマ屋さんで買いました。

もう、夕暮れ。

そろそろ店じまい。

活気のあるダルマ売り。本日のうちには、一個でも多く売りたいであろう気持ちが伝わってくる。

欲しい大きさと予算が反比例。

そこで、競り状態の価格の交渉が始まりました。

ダルマは、売りたいが、値段はある程度までしか下げられない(ダルマ売り)。

大きいのが欲しいが、大きすぎずに小さすぎずの予算は2,000~3,000円(当方)。

コレはと購入候補で手に取ったのは、4,000円のダルマ。んーんちょっと大きすぎだと、考え直す。


結局、3,000円のが2,300円まで下がりました。中古車を買うんじゃないんだから、あまり値下げはさなくても・・・と思う人いると思いますが、ダルマ市は、夕方がお得です。

ダルマの予算で浮いたお金で、屋台で焼きそばを買いました。夕方の店締めが近く、おまけでコレでもかとばかり大量に入れられ、パックから溢れてしまった焼きそばを買い、既にビニール袋の中で、パックから飛び出てました。

おそらく去年と同じであろう大きさのダルマですが、帰宅後、早速、片目を入れました。

来年、奉納の際には、もう片目が入り、両目の入ったダルマを奉納します。

景気が悪く、暗いニュースが飛び交う毎日ですが、ダルマ市に行き、この景気の悪い世の中に活気のある市場で威勢がいい声が飛び交うのを見て、どんなときも明るさと活気は大切だなと思いました。