梨は幸水が好き、どうもアスペ嫁です。

 

今回はわかりやすいタイトルでそのままなのですが、夫婦の失敗談であるあるな

「適切な距離を保たずにギスギスする」というお話についてです。

 

(専業主婦及びパート等で子供のいる(作る)夫婦の話です。

DINKSないしバリキャリ夫婦で家事は全外注という

少数派は除外していますのでいちいち噛みつかないでね)

 

 

 

 

 

夢のマイホームは書斎のみ!?

 

この記事を書くにあたっては、少し前に目にしたツイート(ポスト)が

元になっています。

 

それが「家を建てる(買う)時に『妻だけ個室がない』のはおかしい」というもの。

 

LDKがあり、子供部屋があり、夫婦の寝室があり、書斎があり。

書斎≒夫の個室であるのに、妻にはそれがない。

 

これは「妻は専業主婦なので仕事場など要らない」という固定観念に基づくもので。

 

さらには、家を買う「その時その瞬間の生活スタイル」

「30年も40年も続くに違いない」というプロジェクションバイアスの影響も

大きいのです。

 

また「夫が妻を蔑ろにしている」というスタンスで語られることもある

このパターンは、実は妻のほうが「一人の時間の重要性」を認識できていない故に

合意形成がなされてしまうことも少なくないため、安直に「女性蔑視だ!」

責めればいい問題ではありません。

(妻が希望しているのに個室を作らないのはシンプルで最悪な人権侵害ダヨ)

 

 

 

 

 

持ち家 VS 賃貸論争にはあまり意味がないが、しかし

 

「持ち家か賃貸か」というのは永遠のテーマとも言える話ですが、あんなものは

「明確に答えが出ているにも関わらず燃やしたい人のおもちゃ」でしかないので

ここではどちらがいいとか悪いとかの無駄な議論はやめましょう。

 

経済的な理由なら買わないほうがいい。

それ以外の理由ならお好きにどうぞ。

 

私からこれ以上言うことはありません。

 

家の所有者が誰であるかはあまり関係がなく、

「個人のスペースがないこと」についての問題点を取り上げています。

 

ただし「個人スペースのない賃貸」であれば「引っ越して終わり」ですが

持ち家の買い方に失敗すると、リカバリーは容易ではありません

 

またそういう人に限って、簡単に売ることもできない

田舎の二世帯住宅なんかを買っていたりもするのです。

 

 

 

間取り図が好きな、ヘンな子供

 

以前の記事で、私の実家は3DKに5人暮らしをしていたという話をしました。

 

その「個人を軽視した生活スタイル」の影響か、はたまたアスペの特性か。

 

小学校高学年の頃、広告などの間取り図に「5LDK以上の家」を見つけては、

切り取って集めていた時期があります。

 

私の毒親は部屋を粗捜しして、そのスクラップノートを見つけて嘲笑いました。

 

その頃からの感覚が正しかったという、

「IQが低い(精神年齢が低い)幼児のような親を持つとしんどい」という

一種印象的なエピソードではあります。

 

(気になるからという理由で子供の人権を蔑ろにする親は全員ピーされてほしい)

 

 

 

 

 

子供と一緒にいたいから、個室は要らない母

 

私の交友関係の中で、二人目の子供が小さいうちに中古の家を買った人が居ます。

 

「家賃の問題なら逆に不経済だからやめたほうがいい」と止めてはみたものの

「一国一城の主」という幻想に囚われたのか、わりと短期間で決断して購入。

子供2人に個室を与えたら終わりの小さな小さな家で、男女1人ずつなので、

将来的には・・・ですね。

 

また彼女の夫は仕事が忙しい人なのですが「ワンオペは良くないから一人の時間を」

という私のアドバイスに対し「子供と離れると不安になるからいいの」と言って

一人の時間を蔑ろにしています。

 

子供といえど他人。

 

親が子離れできないと我が子の不利益になるということは見えていないし、

外野からみていても夫婦の関係が非常に不安定なので、そういうことなのでしょう。

 

当事者の視点からさらに言わせてもらうなら、おそらくASD傾向な旦那さん

彼女がカサンドラになっても私はもう相談に乗れないので、どうなることやら。

 

(夫の不満を頻繁に聞かせるが、同意すると「悪く言うな」とキレる「DVによる典型的なダブルバインド状態」なので

これ以上は私の身が持たないと感じ、距離を置く決断をしています。)

 

 

 

 

 

「もうちょっと一緒にいたい」くらいがちょうどいい

 

「未完成なもの、中断したもののほうが印象に残る」という心理効果があります。

 

これをツァイガルニク効果またはゼイガルニック効果といい、

悪用するのは良くないけれど、適切に意識することで良好な夫婦関係の構築

役立ちます。

 

 

 

 

 

「愛すること」=「近づくこと」ではない

 

日本では「夫婦は同居しなければいけない」と民法で定められていますね。

(民法 第752条 夫婦の同居・協力・扶養義務)

 

あまり強い義務ではありませんが、法律というものは規範意識の形成に影響します。

 

同居や扶養の義務はあくまでも「協力しなさい」であり

「供依存でありなさい」「夫婦のプライベートは認めません」などではない

のですが、なぜか「結婚したら(しても)ベタベタするもの」と思う人が居ます。

 

 

 

 

 

自他境界がめちゃくちゃなのは私も

 

私自身は受動型アスペかつ愛着障害なので、

人と適切な距離を保つことに困難を抱えています。

 

正式な名前があるのか、またそれが何なのかは詳しくないのですが

 

「ここから先は自分」を主張できず容易に侵入を許して傷つく陰タイプ(-)

 

「ここから先が相手」を汲み取れず領域を侵し傷つけてしまう陽タイプ(+)

 

自他境界が曖昧な人はこの2つに大別されます。

(発達障害では受動型と積極奇異型が当て嵌まります)

 

なお、自他境界の線は1本ではなく「緩衝地帯がある」という考え方があります。

 

蜂の巣のように脆い界壁を共有しているのではなく

空に浮かぶシャボン玉のように、其々のパーソナルスペースがあるそうです。

 

「いつも、すぐに他人が侵入してきて辛い」と感じている陰タイプの方は

そのように考えてみるといいかもしれませんね。

 

 

 

 

 

結論:家族の人数+コンパクトなLDK

 

夫婦それぞれ個室を作るとなると、なぜか「家族の人数+1」という

謎プランになりがちです。

 

そもそも、夫婦の寝室って必要でしょうか?

 

私がアスペだからかはわかりませんが、寝る時は最も無防備かつ

寛ぎたい時間なので、どうしても同じ部屋ならベッドは別がいいです。

 

私は結婚生活においてフルタイムやバリキャリを想定していないので、

部屋は夫のほうが広くていいし、何なら窓のない納戸扱いでも構いません。

 

広さではなく「自分一人の安全空間がある」ということが重要なのです。

夫婦といえど、パーソナルスペース24時間365日ゼロになるわけでは

ありませんから。

 

また同室同ベッドでは相手の動きや寝息が気になって自分の睡眠は浅くなり、

逆に「自分の動きで相手の睡眠妨害をしてしまうのでは」とも考え、

寝られない上にリラックスもできず、おそらく短期間で体調を崩します

 

子供が現状いなければどこででも好きにできるのだし、

彼らも親の所有物や付属品ではないので、たまには泊まりで預けて

夫婦二人だけの時間を取ったほうが、人間関係として健全です。

(深刻な問題が起きないとショートステイ使えない今の育児支援はおかしいよね)

 

ちなみに通販サイトなどを見ると分かるのですが、自由度の高い間取りに

家具などで「壁(境界)を追加する」というのは意外と簡単です。

 

その逆は難しく、もし壁が構造計算に組み込まれていたりすると、

容易に壊すこともできずに詰みます。

 

ここまで読んでもなお「妻の個室は作らず夫婦の寝室と書斎」と思うのならば、

それはもう確固たる意志を持ってお好きなようにどうぞ。

 

賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶというだけのことなので。

 

考え方が幼い人は、よく「やってみなくちゃわからないじゃん!」と言いますね。

 

とても簡潔な自己紹介をありがとうございます、と心の中で返しておきましょう。

 

 

 

 

 

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