【第二回】

2012年度K/O会議が間近に迫っている・・・
経営者である「あなた」は、全社員に向かって「2012年の展望」から
語りかける段取りなのでしょうか。

その展望を推し量る上で、二つの大局的は視点は参考になるかも
しれません:

【大局一】
三つの大きな潮流を見落とすな:

<潮流1:少子高齢化・世代間格差>

日本の人口減少に歯止めがかからない。
それは日本経済全体の収縮トレンドを意味する。
企業間競争はますます熾烈となり、減収減益を余儀なくされ、
国の法人税収を圧迫するだろう。

<潮流2:財政破綻・為替投機>

社会保障費(医療、年金等)はパンク状態。
増税路線は揺るがない。
消費税、所得税の税率アップは個人消費低迷への道程。
それは、企業の利益率を直撃するにちがいない。

<潮流3:世界人口70億人>

日本の人口減少傾向に反して、世界人口は増加の一途。
そうなれば、食糧、資源の争奪戦になる可能性が高い。
日本の消費生活のあり方はより窮屈となり、
生産、サービスに欠かせない原材料、加工品の調達構造の
変化は企業行動にどのような影響をもたらすだろうか。


【大局二】
次の年表をご覧いただきたい:

1987年:ブラックマンデー
1997年:山一証券自主廃業、北海道拓殖銀行経営破綻
1998年:ロシア財務危機、LTCM破綻
2000年:ITバブル崩壊
2007年:サブプライムショック
2008年:リーマンブラザーズ連邦倒産法第11章適用

「う~ん」
「大まかに10年単位で金融危機が発生しているようだな・・・」
「そうすると、今度は2017年辺りかな・・・」


ところが、すでに・・・
現在の世界情勢はパラレルで複数の「危機」に向かって爆走しているかの
ようだ。
日本は新たな巨大地震と原発災害の再来に怯え続けている。

個人的な意見で恐縮だが:
「世界は、そしてものごとは思ったより早く進んでいる」
という気がしてならないのだ。


Again・・・
「あなた」はソフトハウスの経営者。

2012年に向かって、
「あなた」の会社はどのように生きていくのだろうか?
「あなた」はどのような舵取りをするのだろうか?


「思想」の欠落は怖い。
(思想=生き方についての基本的考え方の意)


<続く>