「偽装請負」とは何?


Wikipediaによれば:

「請負契約なのに、人手を集めて送り込むだけの行為であれば、
「職業安定法」違反、及び「労働者派遣法」違反~つまり、
違法な人貸しとなる」・・・ということになるらしい。


個人的な認識で恐縮だが・・・

「請負契約」とは、契約に記載された内容の完成(成果物)を目的
とし、従って、一般的指揮監督関係に入らず、独立して仕事を完成
させる契約関係を意味する。


そこで、

「偽装請負」の根拠とは・・・

実作業の実態が「請負契約」の本来の意図から明らかに乖離している
・・・ということにあるようだ。

そう、

労働者への「指揮命令」、「勤怠管理」、及び「成果物」の有無が
問題視されているともいえる・・・のだが・・・


さて、
ここで、前回のENTRYを思い出してほしい・・・
http://ameblo.jp/aspatony/entry-10956320912.html

復唱:

「あなた」はピタミッド階層(商流)の何処かに・・・位置する。
そのピラミッド階層こそ、「あなた」が社会そしてIT業界の中で生存
していくための~当たり前~の仕組みである。


そこで・・・ちょっと乱暴かもしれないが・・・

当該契約関係に係る法規制が存在しないと想定してみよう・・・

その場合、何が問題になるのか?


Think・・・Think・・・Think!


発注企業が不利益を被るのか?・・・否。
受注IT企業が不利益を被るのか?・・・否。

発注企業側に悪意のある故意が存在するのか?・・・否。
受注IT企業側に悪意のある故意が存在するのか?・・・否。

なら・・・何が問題なのだろうか?


ここで、
過去に発覚したいくつかの「偽装事件」をピックアップしてみよう:

① 2001年:雪印牛肉偽装事件
     (外国産を国産と偽る操作)

② 2008年:ミートホープ食肉偽装事件
     (偽装表示と詐欺の罪)

③ 2010年:ウナギ輸入元改ざん、転売事件
     (中国産を国産と表示改ざん)

④ 2005年:耐震強度偽装問題(姉歯事件)
     (構造計算書を偽装)


上記の事例は何を物語るのか・・・主たる共通項は:

・受注企業(供給側)には、明らかな悪意のある故意が存在している
 こと。(特に、社長、または関係者の私利私欲がその根底にある)

・発注企業そして消費者(需要側)にとんでもない不利益と不信感を
 もたらし、大きな社会不安の誘因となり得ること。
 (生命に関わる危険性もある)


again・・・「あなた」への問いかけ:


IT業界における階層構造(ビジネススキーム)について、
社会通念上、社会的倫理観の視点からすると、


何が問題になるのか?


(続く)