ITエンジニアのケアは担当マネジメント(直属の上司)の仕事だが、
言うは易し、行なうは難し。

例えば、ITエンジニアの声:

「ウチのマネージャーは自分の責任をオレ達に転嫁するような人だから
 嫌いだ」
「あの人はいつも怒鳴り散らすし、話もしたくない」

人間らしい「感情的」な声のようにも聞こえる。
こうなると、どうしてもお互いが敬遠しがちになってしまうだろう。

もし、「あなた」(担当マネジメント)に思い当たるふしがあるなら:

・「あなた」が、進んでお互いの意思疎通の機会をつくる「努力」を、
・「あなた」が、ITエンジニアの声に耳を傾ける「努力」を、そして
・「あなた」が、ITエンジニアの否定的な思い、あるいは誤解や先入観を
  払拭するような「努力」を

してほしい・・・

「大人」にならなければならない・・・お互いに。
言葉が少ないのだ。


釈迦に説法だが、

・社会の営みは「人と人との関り」で成り立つ。
・ビジネスとは「人と人との営みの集積」と言える。

「人と人との関係性」に歪み、誤解、先入観、そして遠慮などが生じるとき
やがて、それがITエンジニア(マネジメントを含む)の孤立感や逃避志向に
結びつくキッカケになるのではないかと危惧する。

「あなた」(担当マネジメント)の発言:

①「オレの仕事は与えられた目標を具現化することだ」
②「やる気の無い連中のケアなどしている時間的な余裕はないよ」

①は「agree」
ここで、必達目標の具現化にいたる「プロセス」を考えてほしい。
非常に大まかで恐縮だが:

・目標に向かって、担当者であるITエンジニア全員(チーム)のベクトル
 を同じ方向に向ける「努力」をするはずだ。
・その過程で、「あなた」なりのやり方で各自のモチベーションを高める
 「努力」をするだろう。

上記の「プロセス」と「あなた」の言い分②は相反していないだろうか。

そのような「プロセス」を踏むことによって、はじめて:

・「うつ病」の病前性格(2010-08-28投稿参照)にあてはまるケースや
・「普段の行動パターンからの逸脱や言動の変化」の兆候などに

気付き易くなるだろう・・・


単なる業務に限定した狭い眼だけではなく、
「新しい視点」でものごとを捉える眼についてもっと考えて欲しい・・・

・・・「人と人との関り(関係性)」についての視点(眼力)のことだ。


さて、IT業界においては、開発現場は発注側サイトになるのが一般的だ。
したがって、ITエンジニアは発注企業まで毎日足を運ぶことになる。


そこで、発生した事例を次回紹介しよう・・・