組織にはヒエラルキー(階層)がある。

「管理監督責任」は各階層の長であるマネジメントに帰属する。

こうして、
ITエンジニアが所属する組織のマネジメントは特定されるはずだ。

従って、第一義的にはそのマネジメントが人材のケアを行うことに
なるだろう。

特に:
・20歳代の若手エンジニア
・採用間もないエンジニア(契約形態を問わず)
・普段から「行動パターンや言動」に変調がみられるエンジニア

などには十分な注意を払って欲しい。

そこで、
「あなた(マネジメント)」の言い分:

「ウチは月一回の帰社日を設けて、定期的に状況報告を受けている。
しかもその後で、飲み会をやってコミュニケーションをとっているし、
社員同士の親睦も深めるようにしているから大丈夫だよ」

そうですか・・・

それは通常、関る組織のエンジニアが全員集合のかたちでの報告会
に終始しているのではなか。

複数の仲間や同僚が集まるような場で、心に動揺をかかえる
エンジニアがその場で本当に悩みを打ち明けるだろうか。

恐らく、通り一遍等のコメント:

「特に問題ありません」

と・・・

こうして、問題の気付きが先送りになってしまう・・・ああ

また、お酒が入るような席では、様子の変調に気付いたり、
真剣かつ微妙で注意深い表現を伴う会話など至難の業だろう。

そこで、個人的なアドバイスだが:

・できれば、月一回のペースで、担当マネジメントが、
・エンジニアと膝を突き合わせて、一対一で話し合う機会を持つ、

ことだ。

このようなルーチンプロセスを定期的に踏むようにすれば、
例えば、業務面での心理的負荷(ストレス)の度合いや
心の振幅など、見えてくるものがあるにちがいない。

大事なことは:

ITエンジニアにとって、

「オレには悩みを聞いてくれる人がいるから安心だ」
「あの人だったら、相談にのってくれる」

マネジメントがそんな存在になれば・・・しめたものだ・・・が



・・・現実は、そう上手くいかないものだ・・・