先月の23日、東京国際フェスタに出展してまいりました。
今回のテーマは、前回でもご紹介したとおり、「アートで知る日本の難民問題」。
難民たちが描いた絵を通じ、難民たちが母国で受けた迫害み、そして日本での苦しみをキャンバスにぶつけた作品の数々を展示しました。
これらの絵は、王子にある王子教会で行われている、難民たちを対象とした「アートセラピー(芸術療法)」で作成されたもの。
絵を描くという作業の中で、心の中にある経験や自身の思いを表現したり、人と交流をしながら創作活動を行うことで、セラピー効果が得られるそうです。
このアートセラピーで作成された絵を、創作者の一人である難民Fさんから借受け、発表させていただきました。
ひとつ絵を紹介します。ちょいグロな作品ですが、これは『WHY!?』というタイトル。
この絵を見て、何を感じましたでしょうか。
「難民たちは、迫害から逃れ日本についたとたん、手錠をはめられ、外国人収容所に送られる。
そこでは、麻薬犯やら窃盗犯やらの犯罪者たちと雑居房での生活を強いられ、一日わずか2時間の自由時間は以外はずっと彼らといっしょ。
トイレに行くにも医者に診てもらうにも、手錠をはめられたまま。
入国の事情聴取の際も通訳すらつかず、調査担当官からは「国に帰れ」の一点張り。
国連の難民支援機関や難民支援NGOに手紙を出して現状を訴えるも、何の返事もアクションもない。
それどころか、母国大使館に日本にいるという情報をリークされ、恐怖におびえる毎日を過ごす。
なぜ? 命からがら逃げてきたのに、どうして保護されない? 私の人生って何なの?」
・・・そんな体験と思いが、「?」マークで形どられた苦悶の表情から読み取れます。
言葉だけで難民問題を伝えるのは非常に難しいです。「ああ、そうだったんだ」「知らなかった。どうにかしなきゃね」と感じていただけても、多くはその場限りで終わってしまいます。
しかし、こういった絵は難民たちの苦しみをストレートに表現していて、観る人のこころを強くえぐったようです。
実際、2名の方が、もっと知りたい!自分に出来ることをしたい!と、ASPのオリエンテーションに申し込みをしてくださいました。
私たちの活動目的は、「難民問題について、あらゆる方法で知り、考え、行動すること。同時に、一人でも多くの人に、「知ってもらい、考えてもらい、行動してもらう」ことでもあります。
今回は、その大きな一歩として位置づけたい。そう強く感じたイベントでした。
次回、参加スタッフたちの感想など、出展の裏舞台もご紹介します!