アフィリエイトのイベントに拉致される
あるカップルの場合1
「4月9日、空けといてね」
と、彼女が言う。
こういうときは、ろくなことがない。
いやな予感がする。
「なんで?」
「イベント行くから」
なぜかすでに切れ気味。
─なにか気にさわることでも言いましたでしょうか?
「なんのイベント?」
答えはわかっているのだが、一応聞いておく。
「アフィリエイトのに決まってんじゃん」
またか。
最近彼女は、生活がアフィリエイト中心なのだ。
ことあるごとに、
やれオフ会だ勉強会だと出かけて行く。
(それ以外では、ほとんど家にこもっている)
「頼むから僕を巻き込まないでくれ」
たまの休みくらい、好きに使いたい。
「今更なに言ってんの。あんたもアフィリエイターのはしくれじゃない」
懇願も空しく、切り捨てるように言い放つ。
温厚な僕も、さすがに、こめかみに血液がどくどく脈打った。
なんだと?!
アフィリエイトなんかしたかないんだよっ
お前がムリヤリやらせてるくせに!!!!!!
な~んて言いません。
というか、言えません。
恐ろしくて。
ここはひとつ下手に─
「最近オフ会続きだったし、たまには、僕にも自由行動を~」
「ダメだよ、もう2人で申し込んだから」
やっぱり、僕に自由はないようです。
「なんかさ、スタッフが人手不足らしいから
あんた、雑用係でもやったげたら」
はぁ?スタッフ?
「え・え?僕が?」
「たまには世のため人のため役に立ちなさいよ」
それはそっくりそのまま返してやる!
(心の叫び)
「それできみは?」
「試食しまくり、サンプルもらいまくりのウハウハ♪」
さようでございますか。
また今回も、
わけのわからないまま連れて行かれ、
引き回されて、荷物持ちさせられるんでしょうねぇ。
イベント当日の、自分の姿が目に浮かびます。
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