フラット35で住宅ローンを借り入れた際、団体信用生命保険に三大疾病保障特約をつけていた。

 

がんの手術を終えて退院後、早速、大学病院の書類窓口に行って、保険会社所定の書式で診断書を作成いただけるよう依頼した。

 

思いのほか早く、2週間ほどで届いた診断書をみると、

①浸潤かん

②上皮内がん・非浸潤がん

とあるうち、

②上皮内がん・非浸潤がん

の方が◯印で囲まれている。

 

団信の弁済請求手引きによれば、浸潤がんのみが保険の対象とある。わたしのがんは軽すぎて保険がおりないのだろうか。

 

外来診察の際に執刀医の先生に確認してみたが、非浸潤がんに間違いないという。本来、よろこぶべきところなのだろうが、なんだか気落ちしてしまった。

 

大病を患うと、からだの心配と経済的な心配の両面に同時に対処しなければならない。そして、その2つの利害が相反する場面があるのが厄介なところだ。

 

保険会社に電話で問い合わせると、最終的に疾病の分類で判断するので、非浸潤がんだからといって必ずしも対象外となるわけではない、とのこと。

 

保険会社の判断に望みをかけることとして、診断書のほか病理診断結果など手元にあった審査の参考になりそうな書類のコピーをとって、住宅ローンの銀行に提出した。

 

結局、その1ヶ月後に無事、保険適用、ローン完済となった。

 

公的なものにしても私的なものにしても、保険金の支給は基本的に自己申告制なので、病気になったら、適用可能なものはないか確認することが重要だとつくづく思う。

 

なお、健康保険組合の付加給付金は例外的に、健保の方でレセプトをもとに月ごとの医療費を集計し、超過額があれば給与振込口座等に払い戻してくれる。まことにありがたい制度だ。