ロボアド投資は一般に、投資残高に対して
1パーセント程度の管理費用がかかる。

 

そのため、信託報酬の高いアクティブ型投信と同様、

資産運用を指南するユーチューバーのあいだでは、

「やめておけ!」と言われがちな金融商品になっている。

 

そうは言われても、なにごとも経験、ということで、

新しいもの好きのわたしは昨年末、

ロボアド投資に手を出した。

 

比較サイトの情報で検討した結果、

運用成績のよさそうなFolio社のROBOPRO(ロボプロ)を選択し、

積み立て投資を始めた。

 

しばらく様子を見ていたが、

わずかな評価益しか出ないので、

しびれを切らして、ロボアドの中で一番人気

となっているWealthNavi(ウェルスナビ)でも

口座を開設した。

 

こうして、期せずして2体のロボットを

戦わせることになった。

それから数ヶ月、運用成績では今のところ、

ROBOPRO の方に軍配が上がっている。

 

WealthNavi は投資割合の大部分を

米国株式に割いているのに対して、

ROBOPRO は新興国株や金に

大胆に資金を振り向けている。

 

せっかくロボットに運用を任せるからには、

ふつうの人間はあまり採用しないような

意外な資金配分を提示してもらえた方が

ありがたみがある。

 

その意味で、ROBOPROの方が

ロボアド投資のしがいがあるし、

また、今後見込まれる下落相場でも

抵抗力を発揮してくれそうな気もする。

 

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さて、今年に入って始まった新NISA。

投資先の金融商品については、

「オルカン一本」とか「S&P500一択」など、

一方向に流れる傾向があるようだ。

 

ほったらかし投資家にとって、

おそらくそれが正しい選択にちがいないとは思いつつ、

複数の金融商品に実際に自分の資金を投じた上で、

それぞれの状況を比較してはじめて

見えてくることもあるように思う。

 

いろいろやってみることは勉強になるし、何より楽しい。