明けましておめでとうございます、というか、今年も9日を過ぎ、寒中お見舞い申し上げます、の時候ですね。このブログも今年で9年目に突入。いつまでも「夢追いセレナーデ」ではいけないと思い、副題を「toward the Promised Land」に改めます。「約束の地に向かって」です。

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「約束の地」は、ユダヤ教語源の言葉ですが、ここでは「この世界のどこかにあるとされる楽園」という意味で使います。「約束の地」は、現実逃避のために生み出した妄想に過ぎない、という説もあるようですが、妄想も深まれば現実化するという信念のもと、この言葉を使います。


そして、今年から改めて人生訓を「吾、唯、足るを知る」にしたいと思います。改めてチェックしてみると、これは有名な老子の「自勝者強 知足者富」の箴言。京都の龍安寺の石庭に彫られた蹲踞(つくばい)で知られていますね。「一筆啓上つかまつる」のyahooブログには次のように解説してありました。



吾唯足知

「知人者智」    人を知る者は智
「自知者明」    自ら知る者は明
「勝人者力」    人に勝つ者は力有り
「自勝者強」    自ら勝つ者は強
『知足者富』    足るを知る者は富む
「強行者志有」   強を行う者は志有り
「不失其所者久」  其の所を失わざる者は久し
「死而不亡者寿」  死して亡びざる者は寿(いのちながし)


<上記解説> 
人を知る者は智者と言える。自らを知る者は明、即ち、物事を見分ける力がある。人に勝つ者は力がある者であるが、自分に勝つ者は強い者である。何事においても、『足るを知る者は常に豊であり』、志有る者は強行する。それぞれのその本性を失わないものは、長くとどまる。死んでもなお亡(ほろ)びないものこそ、いのちは長い。

 
不平不満は、足るを知らないところより生じ、その想いより生じるものは、大きな禍を生じずとも、人の心を貧しいものにしていく。「知足者富」は、足るを知る者、つまり、満たされない想いが無い人こそ豊な人、真の「富者」である、という事。


その人に降りかかる問題は、自ら乗り越えられるハードル(課題)。人は、そのハードルを乗り越えるために今生に生まれてきた。要は、その問題に逃げずに対峙し、もがき苦しむこと。そのことで自ら活路を見出す力を得るのだ、ということなんだと思います。