桑田佳祐 さんの紫綬褒章受章。少し、がっかりです。シンガーソングライターとしては、中島みゆき さん(2009年)、松任谷由実 さん(2013年)に続いて三人目ですが、特に桑田さんについては、こうした叙勲からは自由な立場でいてほしかったです。


紫綬褒章を改めてウィキペディアでチェックすると・・・



石田礼助

2002年(平成14年)の栄典 改革により、「紫綬褒章については、年齢制限を撤廃し、科学技術分野における発明・発見や、学術及びスポーツ・芸術分野における優れた業績等に対して、速やかに表彰する。」とされ、従来50歳以上とされていた年齢制限が撤廃されている。例年、 429日)と 113日)の2回発令され、学術 芸術 スポーツ 分野の功労者に授与される。


勲章といえば、イギリスではビートルズ、ローリングストーンズはじめ多くのロッカーたちもグレートブリテン及び北アイルランド連合王国 の騎士団勲章 OrderMBEを受勲しているけれど、やはりミュージシャンたちには、こうした国家からの顕彰には一線を画しておいてほしいと個人的には思うところです。


元外務官僚の天木直人さんは、次のように述べています。


叙勲制度とは巧妙な差別制度なのだ。何と言っても官民差別なのだ。勲章には巧みで複雑な等級があり、それがまた国民間の差別意識を助長している。誰にどの勲章を与えるかはすべて官僚が判断するという恣意性があり、勲章が欲しければ国家に逆らうなと脅かしている。


今年の秋の叙勲には特別の意味が込められている 天木直人 赤かぶ


近年叙勲辞退したのは、政治家では市川房枝さん、細川護煕さん、土井たか子さん、宮沢喜一さん。財界では、中山素平さん。大江健三郎さん、堤清二、杉山春子さんは文化勲章を、城山三郎さんは紫綬褒章を辞退しているそう。


それぞれの辞退者には、それぞれの辞退理由がありますが、「粗にして野だが卑ではない」の元国鉄総裁の石田礼助さんは国鉄総裁在任中、勲一等叙勲を辞退したとき次のように述べています。


俺はマンキー(山猿)だよ。マンキーが勲章さげた姿見られるか。見られやせんよ、キミ。








粗にして野だが卑ではない―石田礼助の生涯 (文春文庫)/城山 三郎

¥518
Amazon.co.jp