理化学研究所の小保方晴子・研究ユニットリーダー(30)が、STAP細胞論文の撤回に同意したことが今日明らかになり、研究成果が白紙になる見通しになった件。


STAP細胞が存在するのか否か。これについては理研が一年かけて検証するということで、それを待つしかありませんね。それにしても、この論文の杜撰さは、小保方さん自身の未熟さは否めなさそうなものの、研究ユニットを支えるはずの権威たちのチェックの甘さがもう少し追及されてもよさそう。


今回の小保方さんのSTAP細胞論文の撤回への同意に関してもその経緯はよくわかりません。いわゆる「大人の事情」ってやつでしょうか?現状では小保方さんが理研で研究を続けることは困難な状況でしょうから、論文共著者のハーバード・メディカル・スクール バカンティ教授のお膝元で小保方さんが続けるしかなく、そこでSTAP細胞の存在が証明されれば日本にとって大きな損失となるところ。



砂上の楼閣

ちなみに「大人の事情」とは・・・

大人の事情とは、主に利害関係上の都合、タブー 、その他の公にしづらい事柄が発生した場合に、それを簡潔に説明するために利用される俗語 スラング )である。諸般の事情や、大人の都合などともいう。


初出は定かではないが、特に他社間の利害関係(商標 著作権 がらみ)によって名前が出せない場合、宗教などのタブー 、不祥事などの事情で理由を公にできない場合、また単に事なかれ主義 で(単語のみならず事実上として)使用されることが多く、マスメディア業界でも見受けられる表現である。(ウィキペディア)


それにしても「権威」とは、いつも砂上の楼閣と化する危険性を孕む脆弱なものである、ということを心しておこう。







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