昨日の「Nスタ」で、「下町ボブスレープロジェクト」のことを知りました。「近年では、競技向けボブスレー用そりは空気力学 の観点からの研究開発が進んでおり、バンクーバーオリンピック ではイタリアチームがフェラーリ 製、ドイツはBMW の開発協力によるものを使用するなど、レーシングカー の開発とよく似た開発競争が繰り広げられている」(ウィキペディア)


この競技にこれまで日本は、その財源の乏しさから、98年長野五輪前から使っている年代物を磨き上げ使用してきたそうです。オリンピックでの過去の成績は30各国の出場国中20位前後。そんな中、東京都大田区の町工場が中心になって、童夢カーボンマジックや東京大学 と共同で女子用の二人乗りボブスレーを開発したんですね。



アラフィーオヤジの起業・夢追いセレナーデ-下町ボブスレー

番組ではこれまでの開発経緯や、今月1213日のテスト走行で女子2人乗りの吉村美鈴・浅津このみ組が試乗する様子をドキュメントしていました。そして、この「下町ボブスレー」が、23日の全日本選手権(長野市スパイラル)でいよいよ実戦デビュー。同プロジェクトのサイトには次のように述べられています。


「下町ボブスレープロジェクト」は、大田区内の中小製造業の有志が協力し、おおたの技術力で初の国産ソリを製作し、冬季五輪の日本代表ボブスレーチームを応援しようとするプロジェクトです。


 この度、賛同するおおたの町工場が平成23年の秋から活動を始め、30社近い町工場が無償で部品加工に協力し、平成2411月に第1号の試作ソリを完成させました。このソリでソチ五輪以降の冬季五輪への出場を目指しています。


下町ボブスレーネットワークプロジェクト推進委員会  フェラーリに挑む

http://www.facebook.com/shitamachibobsleigh


下町ボブスレープロジェクトにご協力ください (公益財団法人大田区産業振興協会)

http://www.pio-ota.jp/bobs/index.html


オリンピック。そこには数多くの競技があり、各国のアスリートたちが凌ぎを削り、ときには国家の威信をかけて大きな予算がつけられたりしますね。オリンピックでは人類の運動機能の進化を見ることができる一方、ユニフォーム、シューズ、ボールなどの装具、道具の技術開発が話題になります。


フェラーリやBMWにトヨタやニッサンではなく、大田区の中小企業が挑む。いいですねぇ。ボブスレーでは、以前、ジャマイカ・ボブスレーチームの出場が話題になり、「クールランニング」という映画にもなったことを思い出しました。「下町ボブスレー」はテスト走行で日本記録を上回ったそうです。健闘を祈ります。







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