昨日、仕事で社会福祉法人を訪ねました。要件は、デイーサービス利用者の送迎中の車内で、利用者が車内のドアガラスに頭をぶつけたことが原因で急性硬膜下血腫になったのではないか、その関連性を調査するというもの。



急性硬膜下血腫とは、硬膜 の間に血腫 が形成された状態のことで、頭部外傷 としては重症に分類されるそうです。その急性硬膜下血腫は、2つに分類され、1つは脳挫傷 を伴い、この挫傷部位から硬膜下へ出血するものと、もう1つは脳挫傷を全くもしくはほとんど伴わず、脳と硬膜を連絡する静脈 の断裂によって生じるものがあるんだそうです。


*硬膜(こうまく、dura mater)は、 脊髄 を覆う3層の髄膜 のうち、一番外にある膜。硬膜の内にあるクモ膜 とは密に接着している。



話が専門的になって恐縮ですが、要は、利用者さんの急性硬膜下血腫が、この二つに分類される要因が前者であり、その原因が移動中の車内でドアガラスに頭を打ったことにあるのかないか、その起因性を調べるというもの。


アラフィーオヤジの起業・夢追いセレナーデ-大正15年、アサヒグラフ

さて、本題は、この利用者さんが大正15年生まれであること。昨日の記事で、大正元年のお二人と話をしたと書きましたが、これは大正15年の間違いでした。つまり、この二日間で大正15年生まれの方三人に接することになった訳です。



大正15年。西暦で1926年。和暦 では年始から12月25 までの359日間が大正 15年。今まで、この大正15年=昭和元年、昭和64年=平成元年と単純に考えていたのですが、よく考えれば、この「=」は西暦上のことで、和暦では当然違うのですね。



ちなみに昭和元年生まれの方は、1926年の12月25 以降の7日間に生まれたという希少な方々。これと同様に、西暦1989年、昭和64年生まれの方は、年始から17日までの7日間に生まれた方々なんですね。



大正15年生まれの方々は今年、86歳になる方々。世界1位である日本人女性の平均寿命86.39歳。まさにこの大正15年、昭和元年前後に生まれた方々にあたります。1926年といえば、政治 社会 文化 の各方面における民主主義 自由主義 的な運動、風潮、思潮である大正デモクラシーが熟成した時代。



一方で、海外では、第一次世界大戦から第二次世界大戦の間に位置し、帝国主義が世界を席巻し、チャールズ・チャップリン 1925年に、孤独な金鉱探しの男を描いたコメディー 映画「黄金狂時代」が制作されたGold Rushに象徴される社会。



また、大正時代は日本史 で一番短い時代。この最後の年に生まれ、昭和という時代をフルに生き、平成の23年を経験されたのが、私がこの二日間に接したお三方でした。つまり、青春の真っ只中に戦争があった方々。そして、彼らの生まれる三年前に起きた関東大震災の復興中でありました。


一昨日、お会いした男性にいただいた名刺には、一部上場企業の元取締役営業部長の肩書きとともに、元十一師団・副師団長の肩書きが併記してありました。まさに、この時代生まれの方を象徴する名刺でありました。




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