2007年3月期連結決算(米国会計基準)で営業利益が2兆2386億円となり、6年連続で過去最高を更新した上に日本企業として初の二兆円の大台を突破したトヨタ。更に、2007年4月24日に発表した07年1~3月期のグループ世界販売台数は前年同期比9.2%増の234万8,000台に。これにより、世界最大手だった米ゼネラル・モーターズ(GM)の226万台を抜き、四半期で初めて世界一となったトヨタ。同社は07年に世界全体で934万台を販売する計画を発表しており、年間の販売台数でもGMを抜いて、ついにGMを抜き、世界一の生産台数を誇る自動車メーカーになったトヨタ。
これまでトヨタはその性能よりは、その生産方式に注目されてきました。「必要な物を、必要な時に、必要な量だけ生産する」この生産方式「カンバン方式」は、「kaizen」とともに「kanban」として世界の共通語として通用するようになって久しいところですね。いわゆる「ジャストインタイム
(Just in Time)」は、アメリカ
の自動車業界でもJIT(ジット)といえばこのことを指すそうです。今日はこの「ジャストインタイム
(Just in Time)」について、ウィキペディアからまとめておきたいと思います。
このトヨタ生産方式の原点となった大原則「ジャストインタイム (Just in Time)」は、トヨタ自動車創業者である豊田喜一郎 氏が提唱したこのだそうですが、この原則を生産方式のあり方として世界的に有名となった”トヨタ生産方式 (Toyota Production System、略称TPS)”として体系化したのが、大野耐一氏でした。
英語 で”インタイム”とは「間に合う」という意味であり、”オンタイム”とは「艇良く適時に」という意味である。たとえば鉄道 において列車は定時に、かつ定位置にぴったりと停車し、発車することが大原則であるからそれは”オンタイム”の思想である。
しかし、乗車する者がいなくても運行する公共交通と異なり、工業生産は需要 に応じて生産 し、供給 (販売 )する必要がある。需要は絶えず変動するものであるから、工業生産に”オンタイム”は不可能である。よって、生産の無駄(ムダ)を減らしてゆくにはあらゆる局面において”間に合わせる(インタイム)”という思想が必要である。豊田喜一郎は”インタイム”をさらに煎じ詰め、”まさに間に合う(ジャストインタイム)”ことを実現するようトヨタの生産現場に命じた。
その実現のために大野が展開していった実践論はチャーリー・チャップリン の映画作品『モダンタイムズ(Modern Times)』にその象徴 をみるような、旧時代の近代的工業生産のイメージとはまったく異なったものであった。その例は、
「工程異常発生時には製造ラインを惜しげなく停止させて問題解決に取り組む」
「生産計画台数100%以上は全て100%であって、出来過ぎという状態はない」
などが挙げられる。スピーディー・スムーズ・エクセレントといった観念にとらわれないための生産思想が大野によって体系化され、今日に至るまでトヨタグループ の工業生産の生命線として実践されつづけている。
大野耐一(たいいち、1912年 2月29日 - 1990年 5月28日 )は、「トヨタ自動車 元副社長。中国大連生まれ。大野は名古屋高等工業学校(現・名古屋工業大学 )機械科卒業後、1932年 (昭和 7年)豊田紡織(現:トヨタ紡織 )に入社し、日米戦争中の1943年 (昭和18年)トヨタ自動車工業(現:トヨタ自動車 )に転籍した。以後、同社機械工場長、役員として生産管理 を研究・実行した。
また、その生産思想のエッセンスを広く世に知らしめ、奨励するため、政府により自動車排気ガス規制
の施行された1978年
(昭和53年)後述の著書を上梓・出版した。1982年
(昭和57年)昭和天皇
より勲三等旭日中綬章
を受章。トヨタ自動車の米国戦略ブランドである”レクサス
”の発展を目にすることなく1990年(平成2年)死去した。
豊田喜一郎(1894年
6月11日
- 1952年
3月27日
)は、「日本の実業家
で、トヨタ自動車
の創業者。
父は、豊田自動織機
創業者の豊田佐吉
。旧制明倫中学(現愛知県立明和高等学校
)、第二高等学校
を経て、東京帝国大学
工学部機械工学科卒業。長男はトヨタ自動車
名誉会長(第6代社長)の豊田章一郎
。次男は相談役(第7代社長)の豊田達郎
。従兄弟は最高顧問(第5代社長)の豊田英二
。トヨタ自動車工業先代の豊田利三郎
は義弟(異母妹の夫)。愛知県
豊田市
(挙母市)の発展に大きく貢献した実績から、
ところで、山下達郎の1980年のヒット曲、「RIDE ON TIME」ってどんな意味なんでしょう?「オンタイム”とは『艇良く適時に』という意味」なら「きっちりノッていこう!」か。「時の流れに身を任せよう」だったら「AS TIME GOES BY」ですよね。ご存知の方、教えてくださると助かります。