校の中から勝ち抜いた49校が競い、その頂点に立った佐賀北高。6戦全勝、再試合を含めて7戦しています。県大会を含めれば、厳密の言うと111分ですが、11連勝なんですね。甲子園が面白いのは、やはり全試合が勝ち抜き方式のトーナメントによる一発勝負にあるのではないでしょうか?だからこそ起きるドラマ性も劇的で、この決勝はまさに文字通りのドラマでした。

佐賀北高


全国4081


優勝高が面積も人口も42位の佐賀県から出たところがまた嬉しいことです。はなわさんの「佐賀県」がヒットしたのが2003年、島田洋七さんの「佐賀のがばいばあちゃん」がブレークしたのが昨年でした。九州で一番人口の少ない宮崎県が東国原知事によって最もポピュラーになったことを考えれば、お笑いとスポーツは県の魅力をアピールするには良いエッセンスですね。


選手権の優勝回数ベスト10で見ると、9回が大阪(3)7回が和歌山(39)、広島(12)、兵庫(8)、愛知(4)6回が愛媛(27)、東京(1)、神奈川(2)4回が京都(13)、福岡(9)ということになります。和歌山県、愛媛県の健闘が光ります。( )内の数字は人口ランキング


こういう数字を見ると、パレートの法則のことが頭に浮かびます。いわゆる80:20の法則といわれるものです。「ビジネスにおいて、売上の8割は全顧客の2割が生み出している。よって売上を伸ばすには顧客全員を対象としたサービスを行うよりも、2割の顧客に的を絞ったサービスを行う方が効率的である」、「商品の売上の8割は、全商品銘柄のうちの2割で生み出している」、「売上の8割は、全従業員のうちの2割で生み出している」というヤツです。


つまり、逆に言えば、どんな優秀な人材を集めたとしてもその組織、チームで活躍するのは全体の2割であるということになります。高校野球で言えば、一時期のPL高校がその良い例ではないでしょうか?あるいは巨人軍もそうかもしれません。こちらの場合は、コストパフォーマンスで見たほうがわかりやすいかもしれません。