ロス・ペローといえば、1992年の大統領選 1996年の大統領選 に立候補した実業家として知られていますが、どんなビジネスをやった人のなのか、実は知りませんでした。先日取り上げた「フラット化する世界」を読んでいて、突然ロス・ペローの名前が出てきました。


1957年にIBMの営業マンだった彼は、当時高価で希少だった会社のコンピュータが使われていない時間に他の会社のデータ処理としてこれを利用するというアイディアを思いつき、Electronic Data Systems (EDS) という会社を設立します。これは後にビジネスプロセス・アウトソーシングと呼ばれるようになります。ペロー自体は1984年にEDSを売却しますが、同社は今もIT業務委託インドや世界各国の企業と競争しています。



以前、ペローが大統領候補となる直前まで、孫正義率いるソフトバンクと提携関係にあったそうです。ソフトバンク側は、ペロー氏が大統領候補として立候補するに当たって、民間企業が政治色を帯びるのは好ましくない、との考えから、超融和的に(すべての債権を肩代わりした。)提携を解消したようです。




ヘンリー・ロス・ペロー(Henry Ross Perot1930 6月27 - )は、「アメリカ合衆国 実業家 テキサス州 出身。米海軍兵学校 を卒業後、IBM に入社。5年間勤務の後、情報処理サービス システムエンジニアリング 企業のEDS を起業する。当初は営業面で苦戦したもののアメリカ政府からメディケア 関係の業務委託を受注して急成長、1968 には株式上場 にこぎつける。1979 イラン革命 では人質 に取られた自社の社員を救うために退役軍人 を雇い、無事救出に成功している」。


1984 EDSゼネラル・モーターズ に買収されペローも同社の経営陣に名を連ねるが、同社の官僚主義 的な体質と馴染めずに退社。その後スティーブ・ジョブス が創業したNeXT に出資、1988 には新たにペロー・システムズ を創業している」。(ウィキペディア)

ロス・ペロー