生命保険38社は13日、01~05年度の保険金の不払いについて初の本格的な調査結果を金融庁に報告した。記者会見して内容を公表した大手・中堅12社の合計では、確定した不払い件数は特約を中心に約10万6000件、保険金総額で約247億円に達した。不払いの恐れがある契約110万件に請求を呼びかけており、各社の不払い件数と金額は今後、大幅に増える見通しだ。

 保険金とは別に、失効した契約を解約した際に支払う一時金「失効返戻金」などの支払い漏れも12社合計で約12万件、約20億円判明した。この日報告した全38社の不払い・支払い漏れはすべて足し合わせると約25万件、284億円に上った。

 入院給付金を請求する際に保険会社に出した診断書に「がん」と病名が書いてあるにもかかわらず、特約分の一時金は請求がなかったため支払わないケースなどが多かった。1人あたり不払い額は300万円前後が多いが、2000万円の例もあった。

 不払いの原因として各社は、事務的なミスに加え、生保側から請求を案内すべきだったのに放置していたことを挙げた。事務作業では、入院日数の入力ミスや、病名や手術内容を診断書の「経過」の欄に書いてあったため入力を忘れた、などのケースが多かった。(asahi.comより抜粋)


生保の保険金不払いの実態が明るみに出ました。全38社、25万件、284億円という数字には驚くばかりですが、金融業会の護送船団の本質は一向に代わり映えがしません。一件当たり113,600円、一社当たり約75千万円。当然生保の業績は落ち込み、株価は下がり市場全体への影響も少なくありません。それにしても、どうしてこうも改善されないのでしょうか?

生保の掛け金は統計学によっています。こんな事態が続いているとすれば、この不払いで済ます確立も織り込み済みなのかと疑ってしまいたくなりますね。

日本生命の謝罪