森進一さんが最近おかしいですね。災いは不思議と重なります。人生にはそんなときがあります。森さんの言い分、作詞家の川内さんの言い分、どちらがほんとうなのかわりません。どちらもほんとうなのかもしれません。いずれにしても、「おふくろさん」が唄えない森さんは困るでしょう。すみやかに誤解を解いてほしいものです。

しかし、この問題が長引いてしまったのは、森さんの対応の遅さでしょうね。森さんにとっては寝耳に水だったのかもしれませんが、川内さんがつけたクレームに対して当事者意識が低かったのだと思います。クレームに対する初動の遅れです。すみやかに対応していればこんなに長引くことはなかった筈ですし、そもそも著作権者に了解を得ず、歌詞を付け足してしまったのだから仕方ありません。

それにしても、川内さんという人を初めて知りましたが、凄い人なんですね。彼の生涯をみると正義の人、というイメージが思い立ちます。そんな翁に「人間失格」といわれた森さんもこれまでは「じゃがいもの会」を主宰するなど社会・福祉活動をしてきました。60歳を前に、今が正念場ですね。

おふくろさん



おふろさん2 川内
 康範(かわうち こうはん、1920226 - )は「作詞家、脚本家、政治評論家、作家。北海道函館市出身。海外抑留日本人の帰国運動や、戦没者の遺骨引き上げ運動を早くから行った活動家である。この活動を通じて、政財界との関わりを持ち、福田赳夫の秘書を務め、鈴木善幸元首相、竹下登元首相のブレーンでもあった」。

「政治思想的には『民族派』に近いとされるが、一方で日蓮宗の寺に生まれた仏教徒であり、マハトマ・ガンジーの無抵抗主義を高く評価し、日本国憲法第9条は護持すべきという意見の持ち主でもある。人脈的にも右派にとどまらず、アナーキストのルポライター竹中労と親交を結んだ」。

1958年に原作と脚本を手がけたテレビドラマ『月光仮面』を始めとして、数多くの子供向け番組の原作や監修を手がける。1970年代の特撮ヒーロードラマ『愛の戦士レインボーマン』や『正義のシンボル コンドールマン』は川内の経歴や思想を色濃く反映した作品とされる。1975年から監修として携わったテレビアニメ「まんが日本昔ばなし」は1994年まで20年弱にわたる長寿番組となる」。

「歌謡曲の作詞家としても、「おふくろさん」「骨まで愛して」「花と蝶」「伊勢佐木町ブルース」「恍惚のブルース」など数々のヒット曲を持つ」。(ウィキペディア)