先日、次の記事が目に留まりました。経済同友会の副代表幹事の一人に私と同年齢の、しかも女性の方が就任されたというニュースです。

<同友会副代表幹事5氏内定、最年少48歳メリルの小林社長>

「経済同友会は19日、リコーの桜井正光社長(65)が次期代表幹事に就任するのに伴う幹部人事を内定した。新任の副代表幹事にはメリルリンチ日本証券の小林いずみ社長(48、商船三井の芦田昭充社長(63)、日産自動車の小枝至共同会長(65)、JFEホールディングスの数土文夫社長(65)、コマツの萩原敏孝会長(66)の5氏を起用する。424日の総会で正式決定する」。(日経新聞)


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小林氏は2002年に同友会に入会し、現在は企業・経済法制委員会の副委員長などを務める。48歳での副代表幹事就任は、1974年の石川六郎・鹿島副社長(当時)と並び最年少記録。女性の副代表幹事としては4人目となるそうです。


小林氏はもともとは日本のメーカーでOLをされていて、その後、新聞の求人広告で見つけたメリルリンチに転職、仕事ぶりが評価され、5年前トップ゚に抜擢されたそうです。小林社長は金融業界を代表す女性経営者として、米国ウォールストリートジャーナルで注目すべき女性50人"に選ばれたほどの活躍ぶりです。「ジョブカフェ・サポートセンター」のコーナーで若年者の就業やキャリア支援に熱心な著名人話を聞く「ジョブカフェ応援団」でのメッセージを引用します。


「私が自分の経験から学んだことは、一人ひとりの人間の将来は、今現在において想像できるほど単純なものではないということです。誰もが想像もつかないほど大きな可能性を持っているのです。まして若い人はなおさらですね。今の延長から考えて、自分の将来を決めつけるべきではありません。私自身こうして世界的な金融機関の日本の社長をやるとは、まったく想像もしていませんでした。もちろん私の家族もです。でも早い段階で将来を決めつけていたら、それは実現しなかったでしょう」。



小林いずみ2 「今の若い人たちは私たちの頃よりも真面目だと思います。だからやりたいことを見つけなければと、真剣に悩んでいるのでしょうね。でも大人でもそういうことが明確にわかっている人は、とても少ないんですよ。私だって自分が何をやりたいか、ずっとわからなかった。頭の中で突き詰める必要はないと思います。行動することで見えることもある。世の中に職業はとても多いのです。新しいものもどんどん出てきますよね。続けていけば、やがてやりたいことが見えてくるでしょう。今やっていることをどれだけ面白くできるか、その工夫の連続が大事です。まずはやってみてください」。

「人間関係の難しさで働くことを挫折する人も多いようですね。でもそれはどこに行っても同じなんです。複雑な人間関係はどこにでもあるので、逃げてはだめです。もちろん限界まで無理する必要はありませんけど。あるがままの自分を出すことです。そうすれば受け入れてくれる人は必ずいます。誰だって欠点はあり、パーフェクトな人はいません。でもいいところは必ずあるんです。自分を信じて行動し続けてください」。



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プロフィール;小林 いずみ
メリルリンチ日本証券株式会社代表取締役社長。
成蹊大学文学部卒業後、メリルリンチ・フューチャーズ・ジャパン入社。
業務部長、業務統括本部長、法人顧客グループ業務統括本部長を経て、

メリルリンチ日本証券代表取締役社長に就任。




起業を成功させ、会社を育てた暁には、お会いしたい方の一人です。