癒しのトイレ | 食べて歩いて遊んでスペイン!

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バルセロナ在住ウルコの目、舌、耳、足、恥を駆使して、グルメからスペイン夫・親方との家庭生活まで、まるごと日常スペインをご紹介します。

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日本を初めて訪れた夫が、
日本語力ゼロ驚きのコミュニケーション術
披露したというお話は以前しましたが、
さすがの夫も最初っから
馴染んじゃってたわけではありません。


飛行機から降りて、電車に乗り換えたあたりから、
ちょっとずつ固まっていって、
ウルコの実家に辿り着いた時、緊張はピークに達しました。

大好きなお寿司が用意されていてたのですが、
お気に入りのトロやホタテの味も
いまいち味わえていません。

しかも、父がまた緊張の面持ちで「どうぞ、どうぞ」と
ビールをわんこそばのように注ぎまくっていたので、
益々辛くなっていたようです。

ドキドキの食事をやっと終えてトイレへ。
そして戻って来た夫の顔を見ると超リラックスしています
・・それも満面の笑みなのです。
???摩訶不思議。


「ウルコ!ウルコ!(パムパム)」

あに?

「トイレの便器にね、いっぱいボタンが付いてたよ」

ウォシュレットだね。

「端から端まで順番に全部押したんだよー」

あっそぉ。良かったねぇ。

「お尻の穴にお水が命中したり、的がずれて前にいったり、
温風まで出たよー。えへへ・・」


語る夫の頬は薔薇色です・・・癒されてるよ、トイレに。

ウルコの実家に到着から小1時間後、
ウォシュレットに心を奪われて
緊張した事すら忘れているようです。

その後も、日本国内を旅行して泊まったホテルに
ウォシュレットを発見しては大はしゃぎ。

TOTOという名前も
彼の小さな頭脳にインプットされました。

そして、スペインへ帰国後・・・。

友達に日本滞在の思い出を語る時、
どうしても外せないのがトイレ話です。

日本デビューのあの日、ウルコに語ったように、
夢見る瞳で、あのウォシュレットとの
めくるめく出会いの場面を生き生きと説明する夫。


一方、そんなトイレ事情を聞かされる友達は、
どんな様子かと見ると・・・

ポワァン・・夢見る瞳・・癒されてるよ、こっちも。

それ以来、夫の夢は郊外の一軒家に住む事、
そしてその家のバスルームに
ウォシュレットを備え付ける事です。