「あなたには帰る家がある」という山本文緒による長編小説を読んだのですが思うところあり感想と鑑定で思ったこと。
「あなたには帰る家がある」は大体このような内容となります。
あらすじ
結婚して1年半、来月には1歳になる娘・麗奈と年下の夫・秀明と暮らす佐藤真弓は、望み通りの生活を手に入れたと思っていたが、結婚退職したことを後悔し、保険外交員のパートを始める。
秀明は結婚してから真弓の料理にはがっかりしていたが、言い争いになることが嫌でそれを口に出すことはなかった。
しかし、真弓がパートに出るようになってから、家事を押し付け合って互いに不満をつのらせるようになる。
ある日、茄子田一家が秀明のモデルハウスに見学に来る。
秀明は横柄な茄子田太郎に辟易するが、真弓とは正反対の家庭的な綾子に惹かれ、綾子もまた、優しい秀明に惹かれるのだった。そんな2人がふとしたことで関係を持ってしまう。
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このwikipediaには書いていないんですが実はこの真弓は避妊を偽り、妊娠に持ち込み秀明に責任を取らせる形で結婚に持ち込みました。小説内で何度も書かれているのでわりと大事なことだと思います。
読み返して思いだしたことがあります。
責任はとりましたという男たち
不倫鑑定で男性たちが浮気を奥さんはどう思うのかという話をするときに、ふと漏らすことがあります。
「責任はとりましたよ」
奥さんとはデキ婚だったと。結婚する予定はなかったが、責任を取らなきゃいけないのでと。
もちろん浮気は良くないことですし、容認はできませんが彼らがさらに漏らすこと。
「妻には追及できないですよ、ほんとうに避妊していたのか…してたはずなんですよね」
ここはもう繊細な話題なので追及はできないでしょう。ですがこの小説の秀明と同じことを考えているんです。
責任はとった、じゃあもう満足じゃないのか?愛まで求めないでくれ!という人もいます。
責任取って結婚してくれて家庭を築いていたら愛が芽生えるなんてうまい話はあんまりありません。
避妊を偽る女たち
そしてもう一つ鑑定をする側では、女性側からも赤裸々に聞くことができます。
「避妊を偽って結婚に持ち込んだけれど、彼が愛してくれないので浮気しています」
…なんというか女性側は避妊を偽ることで男性が責任をとったというのは当然たと思う一方で、「愛してくれる」のも当然だと思うんですね。
いやそれは本当に場合によります。
そしてこの行為は欧米でも議論されているかなり繊細な話題です。
リプロダクティブ・コアーション(reproductive coercion)
相手の生殖に関する意思決定を欺いたり妨害したりして、妊娠させる・妊娠する方向へコントロールする行為を指す概念です。
その中でも避妊について欺く行為は 「contraceptive sabotage(避妊妨害)」 と呼ばれることがあります。
たとえば、
- 「ピルを飲んでいる」と嘘をついて実際には飲まない
- 避妊具を故意に破損・除去する
- 相手の避妊薬の使用を妨害する
相手の意志を無視して結婚すると愛されないかもしれない
大切なのはだまさないこと
何に対しても言えますが、だますような心根ではうまく生きません。
避妊を偽る行為だけは自分の人生のためにも止めましょう。責任を取ってくれても愛されるとは限りません。
また、どこかで男性側も感づいていることがあります。突っ込むことは無いですししずかに結婚生活を続けるか浮気もせず我慢してくれる男性もいます。
しかし、男性側がこの人と結婚したい!と思っていない結婚生活は最初から困難を迎えます。
妻に愛情を持っていないからです。
だから愛情を確かめ合ったうえで、変なことを考えずにきちんと結婚の道に進んでください。
彼が結婚してくれないからと変なことを考えないでください。誠実でなかった代償は、大きなものとなります。
千鶴子の小言
最近恋愛離れも著しいですが
自由恋愛になったからこそ
付き合いたい人と
結婚したい人は別なんですね。
サバイバル時代ですね。

