サブ物語4 | 遊人 World

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この世界の物語はフィクション!! 気分で? 音楽・魚・植物等
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「そうそう。俺の名前は太郎だ!! お前の名前は?」

 

男は人にイロイロと呼ばれてる名があるらしいが、これが本名らしい。

 

「俺の名前?」

 

遊人からの指示もないので、違う名前にするのも いいかもな。

 

「うーん。名前が、ないのか? 俺が太郎だから・・・三郎? そうだ!サブ!! どうだ? うんうん。サブに決定だな」

 

悩んでいる間にタロウの中で、サブに決まったらしい。太郎なら次郎じゃねーの? なぜ三郎? いい名前のようにサブって言ってるけど、略しただけだよね?

 

「それで、いいよ。タロウよろしくね!!」

 

簡単に承諾した理由はサブを調べると わかるのだが、助っ人(すけっと)と出てくるのだ。そう遊人のサブ、助人の裏設定だ。

 

「おう、よろしくな!! じゃあ、出発しよう」

 

俺とタロウは、タロウの住む洞窟に向かった。

 

「おーい。寝るんじゃねーよ!! 仕方ねーなー」

 

タロウの声が聞こえ・・・・・・気がつけば洞窟っぽい場所にいた。

 

「おおー サブ起きたのか? 朝飯が出来てるから食べようぜ」

 

洞窟の外に出ると朝になっていた。

 

「おはよ。いただくよ」

 

タロウと朝飯を食べながら話をすると、どうや洞窟に来る途中で寝たらしい。寝るなよーって愚痴られた。

 

「タロウ、無茶言うなよ。一応、子供だぜ? 狼と戦ったんだぜ?」

 

「倒したのは俺だけどな」

 

倒したのはタロウだが、俺が戦ったのも事実だ。1歳の子供が狼と戦って、いつもより歩ける体力があるわけがない。

 

「飯も食ったから修行するわ。あそこに水があるので、後片付けくらい出来るだろ?」

 

タロウは そう言うと、少し離れた場所で体を動かし始める。

 

俺は食器を片づけ、タロウをボーっと見ていると・・・

 

「お前もボーっとしていないで、俺の動きを見て真似してみたら?」

 

タロウが言ったように休憩しながら真似してると、たまに俺の動きを見ながらタロウが指導してくれた。

 

拳術とは、己の体を強固にして武器として使う場合と、相手の力を利用して使う方法がある。俗に言う剛と柔だな。

 

型の練習とは、何度も繰り返す事によって 無意識に体が動くようになるらしい。型を組み合わせる事で、いろいろな技になるそうだ。

 

 

つづく