かわりゆく夢13 | 遊人 World

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この世界の物語はフィクション!! 気分で? 音楽・魚・植物等
(トラブル防止の為、二次使用禁止)

「よし、あまい。ここから ここまで土で壁を作ってみろ」

 

結界を張り終えた俺は5m位の距離の土壁を、あまいに魔法で作れと指示した。

 

「まかせて・・・あれ?」

 

あまいが作った土壁は両端が少し短かった。

 

「もう一度、やるわ」

 

あまいが言った。

 

「まて まて、あまい。たまご、あの土壁に石の塊をぶつけて壊してみろ。ヘロヘロは駄目だぞ」

 

「あれは少し失敗しただけだし・・・次は大丈夫だし」

 

そう言った たまごの石の塊はヘロヘロと飛んで行く。

 

「たまごーーーーーー」

 

「だってーーー・・・・・・はっ!! 思ったんだけど、そんなに言うならご主人様がやれば?」

 

「俺か? 普通に結界も張れるから、問題ないと思うけど・・・」

 

俺は、空気を圧縮して・・・を想像して魔法を使うと、土壁に空気弾による穴が開いた。

 

「どうだー たーまーごー」

 

「なんでーーー ご主人様だけ、ずるーーーい」

 

たまごが悔しがっている。

 

俺は、土の粒子が振動するのを想像して土壁を塵に変えた。

 

「あまい もう一度やってみろ」

 

「わかりました・・・あれ?」

 

やはり、土壁の両端が短い。

 

「たまごさん・・・どうぞ」

 

「次は、大きなやつで・・・」

 

「まて まて」

 

止める間も無く、たまごが石の塊を撃ったが・・・ヘロヘロだった。

 

「あれー おかしいなー」

 

本当に、おかしい。いつもなら2m以上の大きさの石の塊が出るはずだ。俺と二人の魔法の違いはなんだろう? 抽象的・具体的意外に何かあったような・・・・と考えていると、一つ試したい事が思いついた。

 

「あまい、想像はいつも通りでいいので いつもより魔力の量を2倍使って魔法が使えるか?」

 

「やってみる」

 

いつもなら、一瞬で現れる土壁が なかなか現れない。

 

「難しいか?」

 

「うるさい、黙ってて」

 

あまいに怒られた。

 

しばらくすると綺麗な土壁が現れた。

 

俺と二人の違いは魔力消費量もあるので、まさかと思ったら予想通りだった。

 

 

つづく