「その前に」
お菓子を食べようと思ったが昼だったので昼飯を用意した。
「えーーーーーー おかしは?」
「ごはん食べてから作るよ」
たまごさん、俺はお母さんでは・・・
「どんなお菓子なんですか」
あまいが言った。
「こないだ、秋に大量に採ってきた馬鈴薯を、すり潰して水に漬け その水を混ぜては うわ水を掬い、混ぜては・・・を乾燥させて作った片栗粉があるでしょ? あれに砂糖と水を混ぜて熱を加えると、わらび餅風の餅が出来るんだよ。それに黒蜜をかけるんだよ」
「よだれが・・・」
おいおい、たまごさん ご飯を食べながら・・・よだれを拭くな。
食事を終えた後、お菓子を作り外で冷やす。その間に、体の中の魔力を感じて活性化させる事を想像しながら瞑想していた。
『ドタドタ ドーン ドタドタ バーン パリーン』
「ご主人様、たまごちゃんが・・・」
「あまいちゃーーーん」
「やっかましーわ! 瞑想出来ないだろうが!! おやつ抜くぞ!!」
「・・・・・」「・・・・・」
2匹が大人しくなったので瞑想を再開する。
「まだかな まだかな、あまいちゃん」
「たまごちゃん、まだだよ」
小さな声でコソコソ話しているが無視して瞑想を続ける。
「グーーーー」
たまごの腹の虫が泣き出した。どうやら、お菓子の時間になったらしいので外に置いてあったお菓子に黒蜜をかけて2匹に渡す。
「つめたくて、あまーい」
たまごの感想だ。
「外が寒い中、暖かい室内で食べる冷たいお菓子は・・・おいしい」
あまいの感想だ。
2匹が、大人しく食べている間に瞑想を再開した。
「グーーーーー」
たまごの腹の虫が泣いているようなので、夕飯の時間らしい。
風呂に入って夕飯を食べ、毛並みを整えて2匹が寝たのを確認してから瞑想を再開するのだった。
つづく