「たっだいまー」
大物のメッキが剥がれてきたが挨拶はちゃんとする?たまごであった。
「おっにく おっにく」「今日はお肉でしょう」
拠点に着いた2匹は肉が食べたいようだ。
「とりあえず、水浴びしてこい 俺も風呂に入ってくるから」
「はーい」「のぞかないでね」
犬や猫の水浴びをのぞく人間がいるのだろうか?なにはともあれハーブで包んでいたウサギ肉に香辛料をまぶし残りの肉は塩水に漬けた後、風呂に入った。
「あー気持ちよかった」
「お風呂って気持ちがいいの?」
たまごがお風呂に興味を持ったようだ。
「お風呂はご主人様専用なので入ったら、ぶっ飛ばす!!」
「ん?まあ、いいか おにくは?」
「まだ・・・と言うか、なんだその体」
たまごの体中の毛が絡み合っていた。
「ん?水浴びしたら、こうなった。それより、おにく!!」
「わかった。ただし食事が終わったらその毛を直すからな」
「はーい」
「わたしは?」
あまいが自分は?と聞いてきたが物凄く綺麗に毛並みは整っていた。姉妹でこの違いはなんなんだろうと思いながら
「あまいは必要ないだろ?」
「ん、まぁ」
納得してないようだが肉を焼いて食事を取る事にする。
「おいしーい、このウサギにくー」
たまごはウサギ肉が好物になったようだ。
「あまいは明日から体力作りを強化する。たまごは警戒心の訓練な」
「えーーーー足が太くなるじゃん」「けいかいしん?」
0歳児にして体形を気にする あまいと警戒心を理解していない たまごだった。
「たまご、今日ウリボウに襲われた時、体が自然と動いただろ?」
「うんうん」
「だそうだ。あまい訓練の差が出たな」
「わかったわよ」
そんな話をしながら食事を終えた。
「たまご、ここに来い」
「はーい」
たまごを膝の上に乗せて櫛で毛並みを整えてやることにする。
「いたーい もっと、やさしくして」
「ここまで絡んでるんだから、しょうがないだろ?」
「たまごちゃん、もっと卑猥(ひわい)な感じで言わないと・・・」
あまいのおでこにデコピンが炸裂したのは言うまでもない。
「ご主人様、たまごちゃんに優しくしてあげてね」
意味深な言葉を残し、疲れていた あまいは布団に入って行った。文句を言っていた たまごも気持ち良くなったのか膝の上で眠りだした。毛並みを整えた後、起こさないように たまごを布団に入れて俺も眠ることにした。
つづく