「ここだよー」
たまごは山砂鉄を見つけた場所に案内してくれた。
「じゃあ、たまご・あまい その辺りを掘ってみて」
「えーーーー」「えーーーー」
2匹は嫌なようだ。あまいは分かるとして、たまごはさっき掘ったんじゃねーの?と思いながら
「掘らないなら昼飯はありません!」
「頑張ります」「わかりました」
たまごは気持ちよく返事し、あまいは渋々返事した。少し掘っただけで、すぐに黒い塊や黒い砂が出てきた。
「もういいよ、拠点に帰って昼飯にしよう」
「はーい」
「疲れたから、おぶって」
あまいは無視して、拠点に帰ることした。
拠点で、たまご・あまいと昼飯を食べていた。鍛冶はしたことないけど鋳造ならナイフ・矢じり・鍋等、作れるかも石器時代も終わりだなと考えていると、たまごが俺のおかずに手を出そうとしていたので、おでこにデコピンをしてやった。
「欲しいなら頂戴と言いなさい、勝手に食べようとしない」
「はーい」
おでこを押さえながらいい返事をしたのでわけてあげた。
「お前たち昼から、さっきの場所に行って穴掘りして黒い塊と黒い砂を一カ所にまとめて日が暮れる前には帰ってきなさーい」
「えーーー」「えーーー」
「行かないの?夕飯・・・」
「いってきまーす」「はいはい」
たまごは元気よく、あまいは渋々?山砂鉄を掘りに行った。俺は小さな一輪車と2匹の手に付ける匙状のの道具を陶器で作ることにした。
夕方になって2匹は帰ってきた。たまごはドロドロで、あまいはそんなに汚れていなかった。
「あまい、頑張ったの?」
「失礼ね、ちゃんと頑張ったわよ。たまごちゃんは我武者羅に掘ってたけど、私は考えて掘ったので汚れてないだけ」
「そうなの?たまご?」
「うん、2人で頑張ったよ」
あまいは器用に水浴びをしているが、たまごは・・・俺が洗ってやった。
現場を見てないが2匹を褒めて食事をしていると2匹は疲れたのかウトウトしてきたので布団を引くと仲良く眠った。それを見て俺も眠ることにした。
つづく