「グゥーーーーーーー」
音の聞こえた方を見ると、たまごのお腹の音だった。空腹に耐えながら土を運んでいるようだ。料理を作り終わった俺は食事を始める。
「早く運ばないと、昼飯無くなっちゃうぞー」
「グゥーーーーー」
お腹の音で返事したようだ。優しい親なら食べなさいと 言うかもだけど遊人は甘やかす気はない、ここは厳しく躾けるのがたまごの為だと思っているが・・・
「グゥーーー」
「グゥーーーグゥーーー」
「グゥーーーグゥーーグゥーグゥー」
「わかったから食え !」
たまごの腹の虫には、かなわないようだ。嬉しそうに寄ってきた たまごだったが不安な顔をして
「ちょっとだけ?」
「たくさん食べればいい、ただし夜飯までに残り運ばないと、夜飯は抜きだぞ! 次は甘くないぞ!」
「はーい」
たまごと一緒に食べ、昼寝し、作業を再開した。たまごは、食事抜きがつらかったのか昼からはまじめに頑張っていた。
夜飯を食べながら半分眠っている たまごを見ながら、布団を敷いてやると睡魔に食欲が負けたのか たまごは布団に入り眠りだした。俺も片づけをして眠ることにした。
つづく