熊本地震から 5年目








長かったのか、あっという間だったのか??







震災直後の映像がたくさん流れる中







当時のことを思い出していた








昨日のことのように








明日が必ず来るだなんてどこにも保証はなかった







熟睡していたが叩き起こされたような衝撃であった








揺れ続け止まらない









いつのまにか全ての電気が消えていた









光が消えて何も見えなくなっても








容赦なく揺れた









地鳴りが聞こえた









止まったと思った瞬間にまた揺れる











どうしろっていうのか?









どこへ行けば安全なのか?









いや、安全な場所などどこにもなかった









どこにもなかったんだ








近所の方に「外へ出た方がいいですよ」と声をかけていただき、ハッとした









とりあえず外へ、車の中へ










布団と毛布を車の中に入れて








車の中で過ごした










「いつ死ぬんだろう」









そんなことすら頭を過った










うとうとしたと思うと揺れた









揺れが凄くて、車が揺れる








この電柱はいつ倒れてくるのかな









倒れてきたら終わりだなぁ








とりあえず広い場所へ








小学校とか中学校とかはありがたかった








なるべく真ん中へ








夜が明けるとホッとした









周りの状況が見えてくると、凄い地震だったことをさらに痛感させられた








コンビニはもちろん、スーパーも閉まってる









道は隆起していた









とりあえず、お腹いっぱいになろうと思いつき、カセットコンロを









玄関のドアを全開し、物を取りに入る









なんとも勇気のいることだ









家は無事で大きな被害はなかった









元からそんな倒れる大きな食器棚もなかった









揺れた方角がよかったのか??冷蔵庫も倒れてはいなかった









つづく