長沢芦雪展 | 阿蘇の巣箱

阿蘇の巣箱

我が家の花たち

5、6年前に読んだ

西條奈加の『ごんたくれ』



京都画壇で

華やかな江戸時代の絵師

円山応挙 伊藤若冲 池大雅

与謝蕪村 曽我蕭白 そして

長沢芦雪

それぞれの絵師の生き様を描いた

読みごたえのある小説でした


その本の中で

長沢芦雪の事を知り

とても興味を覚え

気になっていろいろネットで

調べたりしていました

😊

和歌山県串本で伸び伸びと描いた

絵の数々

小説の中にも出てきます

😊


和歌山県の観光ページには

芦雪ドライブコースとして

無量寺 高山寺 特泉寺

成就寺など芦雪の絵があるお寺を

紹介しています

⬇️

行ってみたいな、、、と

😊



その長沢芦雪展が

今日から始まりました

楽しみに待っていました

✌️

生誕270年の特別展です


九州国立博物館へ

車を走らせました




10年ほど前に訪ねた

兵庫県にある大乗寺 


円山応挙とその一門による

165面の襖絵全てが文化財に指定され

『応挙寺』の名でも親しまれていて

薄暗いお寺の襖絵を

目を凝らして観たあの日


その時は長沢芦雪が

応挙の高弟子とは知らず

残念

😓

応挙は写生を重視し

芦雪も応挙に学び高い描写力


そして後には独自の奔放な画法


『ごんたくれ』の中で

興味を持ったのは

印号の事


魚が六角形(氷)の中にある印号


六角形は応挙を意味し

曽我蕭白(ごんたくれでは豊蔵)から

『応挙という氷に守られて

ぬくぬくしてる怠け者の魚』と

芦雪は常に言われていた


ある日

印を手にした豊蔵は

嫌がる芦雪に構わず

小刀を持ち出し

『魚を逃がしてやる』と

右上の一辺を削った


芦雪は『何ということをしてくれた

とりかえしがつかぬではないか』と

煮えたぎった怒りで

豊蔵を力任せに拳をふるった


その章が

とても印象強く残っていました


芦雪展では

別の解説がされていました


この印を気にしながら絵を観ると

なるほど、、、と納得


初期の頃の

六角形が割れていない印号の絵は

美しく細やかに描き込まれ

圧倒されます


44歳で亡くなる芦雪


六角形が割れている印号の作品は

奇抜で大胆で迫力があり

ユーモラスな表情

これも圧倒されます


観たかった芦雪の絵

圧倒されながらゆっくり

鑑賞できた芦雪展

😊


劇団EXILEの町田啓太の

音声ナビゲーターの

優しい声でのガイドも

素敵でした


また芦雪と同時代に活躍した

巨匠たちの名品

伊藤若冲 円山応挙

池大雅 与謝蕪村 曽我蕭白の

作品も特別公開でした


たっぷり楽しめました

👍


途中展示替えがあり

3月5日から後期の展示です


博物館の近くの梅は満開でした


お隣の太宰府天満宮の梅も

満開だったでしょうね

家を出る時はお詣りをしようと

思ってましたが

芦雪にたっぷり時間をとり

お詣り出来ずに帰ってきました


😊

いい1日でした