新任管理職専門コーチの田端です。
ゴールデンウィークも残り半分となってしまいましたが、
皆様いかがお過ごしでしょう。
私は、なんとデータを保管していた
外付けHDDが故障してしまい、
朝から頭を抱えてました(汗)
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最近、
「部下を育てられない。。。」
という悩みをお伺いすることが多いので、
この問題について、
私の見解をお伝えしたいと思います。
題して、
部下の育成=教育ではありません!
です。
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先日、長年マーケティングの世界で
活躍されていた方と
お話した時のことですが、
今は変化の激しい時代です。
マーケティングの分野でも、
SNSマーケティングだとか、
コンテンツマーケティングだとか、
次から次へと新しいものが出てきます。
こうなってくると、
今まで自分が培ってきたスキルとか
知識とかは、すでに時代遅れ。。。
部下に教えても
大して役に立たない。。。
むしろ若い部下の方が
こういう新しいテクノロジーについては
精通しているので、教えることがない。
むしろこっちが教えてほしいぐらい。。。
逆に部下は上司を、
「知識も能力も無いくせに、
ガミガミとうるさい厄介者」
ぐらいにしか思っていない。
一体どうしたものだろう?
みたいなお話でした。
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でも、ちょっと待ってください!
これって、部下を育成とは、
学校の先生みたいに、
上司が部下に何かを
教える事だって考えてませんか?
上司がなんでも
部下より良く知っていて、
部下が知らない知識とか、
部下ができないスキルを
教えることだって、とらえていませんか?
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これは
「部下を育成している」
のではなく、
「部下を教育している」
だけです。
確かに、
部下の育成の中には、
部下が知らないことを教えるとか、
部下が身に着けていない
スキルを教える、
といった教育の一面も
ありますけど、
これは部下育成のほんの一部。
部下の育成=教育
と考えていると、
部下に何かを教えようと思ったら、
まず、あなた自身が仕事のすべてを
部下よりも理解し、
熟知していなければいけない、
という事になってしまいます。
今のように進歩の速い世の中で、
あなたは、部下に教える前に、
新しいものを全て把握し、
熟知することなんて、できますか?
あなたが神様か
スーパーコンピューターでもない限り
ムリですよね。
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部下を育成と教育は違います!
部下を育成するという事は、
部下が誰にも頼らず、
自分で何が今必要なのか、
何が課題なのかを判断し、
それを入手するためには
どうしたらいいか、
課題を克服するためには
何をしなければいけないか
を考え、
あらゆる問題、課題を
自分で考え、
解決、達成できる人間、
そんな自立した人間に
育て上げることなんです。
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部下をこういう自立した人間に
育成することができれば、
楽ですよ~!
あなた自身がすべての仕事について
部下よりも知識、スキル面で
優れている必要はありません。
部下は自分の職務遂行に
必要なことは
全て自分で考え、判断し、
行動してくれます。
あなたは、管理職として、
しなければいけないことは、
進むべき方向性を示すこと、
部下が向っている
方向性が間違っていないか、
確認、是正すること、
社内、社外の障害を
取り除き、
部下が仕事がやりやすい環境を
整えてやること、
ぐらいです。
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もちろん、こういうことを
きちんと遂行するには、
ある程度の世の中の流れ、
新テクノロジーに関する
基本的な知識は必要ですよ。
でも、細かい点まで
熟知しておく必要はありません。
このくらいならできるでしょ?
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そういう部下に育成するために
あなたがしなければいけない事。
それは、
知識を教えることでなく、
「部下に考えさせること。」
「考える習慣をつけさせること。」
です。
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「自分はこの問題をどうしたいと
思っているのか。」
「そのためにはどうしたらいいのか。」
「今、何ができそうか。」
という事に常に意識を向けさせる、
時にはブレインストーミングを
して一緒に考える、
他の部下にも意見、
考えも出してもらって、
一番いい解決方法を見出す、
そんなことをすればいいんですよ。
簡単でしょ!
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実はこれ、
私が管理職になって
5年ぐらい経った頃に、
管理職研修で
教わったことなんですね。
その時教わったのは、
「上司だからといって、
部下より、全ての仕事において
勝っていなければならない
わけではない。」
「上司として、管理職としての
仕事がきちんとできていれば
それでいい。」
ということでした。
この教えのおかげで、
その後、他部署に異動しても、
業務内容が大幅に変わっても、
時代の変化の波が
大きく変わっても、
対処してゆくことができました。
そして、気づけば、30年間、
管理職を続けていました。
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今日のポイント、
部下の育成=教育ではない。
お分かりいただけましたか?
部下を一人の
しっかりと自立した人間に
育てるために、
しっかり、
「部下の育成。」
心がけてください。
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