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概要

明治初期に女性宣教師や日本人キリスト者によって建てられた3つの女学校(A六番女学校、B六番女学校、櫻井女学校)を源流とする、日本で初めて設立されたミッション系女学校である。

1870年(明治3年)、ジュリア・カロゾルス(Julia D. Carrothers 1845年-1914年、C・カロゾルスの妻)により、築地居留地にA六番女学校が設立された。その後、原胤昭に引き継がれて原女学校となった。

1874年(明治7年)、ミス・ヤングマンとミス・パークが同じ築地居留地六番地にB六番女学校を設立。その後、居留地42番に移転して新栄女学校となった。

1876年(明治9年)、櫻井ちかが麹町に櫻井女学校を設立。櫻井が夫の函館赴任に伴い北海道に去ると、マリア・ツルーが経営を引き受け、矢嶋楫子が校主(現在の校長と理事長を兼ねた職)代理となり同校を支えた。

1878年(明治11年)に原女学校と新栄女学校が合併。さらに1890年(明治23年)に櫻井女学校と合併して校名を「女子学院」に改め、現在地に校舎を新築移転、矢嶋楫子が初代院長となった。

創立記念日の10月24日は、櫻井ちかが女学校設立の許可を東京府から得た日である。

設置形態
中学校
高等学校 (高校からの募集は行っていない) 全日制課程 普通科


沿革
1870年(明治3年) - A六番女学校設立。
1874年(明治7年) - B六番女学校設立。
1876年(明治9年) - A六番女学校、B六番女学校がそれぞれ原女学校、新栄女学校に改称。櫻井女学校設立。
1878年(明治11年) - 原女学校と新栄女学校が合併(校名は新栄女学校)。
1890年(明治23年) - 櫻井女学校と合併し「女子学院」に改称。現在地に移転。
1920年(大正9年) - 高等科(現在の大学教育に相当)を東京女子大学に統合。以後、中高一貫校として今日に至る。

制服

毎日着用義務のあるものとしての「制服」は、1972年(昭和47年)に廃止された。これは、冬は紺色の上下共布のセーラー服で、胸のスカーフのリングに「JG」の飾り文字が入り、袖に、アメリカの国章からとった「鷲」のロゴが入る。夏服は上は身頃が白で、ロゴが紺色となり、冬服とネガポジが逆転する形となっている。胸には、緑色の横長三角形で中にJGの文字を入れたペナントのような型の校章バッジをつける。スカーフの色は赤が中学、紺が高校で、中学と高校を見分けられるようになっていた(このほかの学年章のようなものは無かった)。ただし儀式のときは白のスカーフを着用する規定であった。

生徒に愛着を持って着用された制服であったが、当時学校の経営陣の間にあった内紛で「自由化派」が勝利し、それを象徴する指導方針の変更として、上から「制服廃止」が通告され、着用義務がなくなった。 だが、この上意下達の方針変更にも拘らず、多くの生徒の心情のなかでこのセーラー服への愛着がやむことはなく、これを自主的に着用する気風が生徒の間に連綿と続いている。今でも指定洋服店が制服とされていた時と同じ伝統の型のセーラー服を製造・販売している。これは、正規合格者ないし現役の生徒であることの証明がないと購入できず、スカートの長さに規制があるなど、事実上の「準制服」という地位にある。

主な出身者
金子みつ - 元衆議院議員、元東京大学医学部助教授
植村環 - キリスト教婦人運動家
久布白落実 - キリスト教婦人運動家
鳩山薫 - 共立女子学園理事長 / 鳩山一郎の妻
奥田操 - 武蔵野音楽大学器楽学科長
井上章子 - 共立女子大学名誉教授
池田弘子 - 名古屋芸術大学名誉教授
常葉恵子 - 聖路加看護大学学長
奈須恵子 - 立教大学教授
野口貴公美 - 行政法、中央大学教授
吉澤夏子 - 社会学、立教大学教授 / 大澤真幸京都大学教授の妻
櫻井敬子 -行政法、学習院大学教授
栗田啓子 -経済学、東京女子大学教授
板坂則子 -日本文学、専修大学教授
渡辺道子 - 戦後初の女性弁護士
福田英子 - 作家
吉行理恵 - 作家 / 芥川賞
幸田文 - 作家
和田夏十 - 脚本家 / 市川崑の妻
岸本佐知子 - 翻訳家
稲垣美晴 - 翻訳家
池田蕉園 - 画家
辛酸なめ子 - 漫画家、タレント
須田さぎり - 漫画家
今日マチ子 - イラストレーター、ライター
一ノ瀬トニカ - 作曲家
志賀暁子 - 女優
吉行和子 - 女優
斉藤美和 - 女優
荒木道子 - 女優
宮崎恭子 - 女優
宮園純子 - 女優
古川美有 - モデル
黒木香 - 元AV女優
木村美紀 - タレント
大原ますみ - 宝塚歌劇団卒業生・女優
原麻里子 - アナウンサー、社会人類学者
島津有理子 - アナウンサー
膳場貴子 - アナウンサー
馬場典子 - アナウンサー
徳島えりか - アナウンサー
合原明子 - アナウンサー
和久田麻由子 - アナウンサー
庭野めぐみ - 日本テレビ解説委員
高妻由美 - アナウンサー
今泉みね子 - 環境ジャーナリスト
今井通子 - 登山家、医師
國本未華 - 気象予報士