本格的に 防寒具つけ始めた人もちらほら出始めたね。
ここのところ晴れて 日差しもあったかいから
日中はいいんだけど
帰り道 とくに日が沈む 午後5時~7時あたりが
寒いっす。
晴れてるからと 薄着で出て
いきなり寒くなって 風邪を引く ってパターン あるからね。
電車の中も 風邪人間だらけ。
しっかりマスクを持ち歩いてます。
こんな風に 寒くなって。
日が落ちるのも早く そしてより 暗くなる この秋と冬の狭間の季節。
こういう時って 人の心も 虚ろになって フラフラするのよね。
夕暮れどき を 逢魔が時 と呼ぶように。
この狭間の季節も また 逢魔の季節。
今日は 5・7限の授業だったので
いつもの通り 6時に終わる 5限は聞き流し。
そのまま 空き教室になるから 一人で 本読んで 勉強して。
普段通りなら このまま 7時半までは 孤独に過ごして
最後の授業に出るんだけど。
今日は違った。
ガチャリ。
男『あ、ここ今何かに使ってる?』
俺『いえ、空き教室なんで 次の授業まで 暇つぶしてるだけです。』
男『あ、そっか 俺もいい?』
俺『どうぞどうぞw』
同じ学部で 大教室でよく見かけてた顔だった。
頭良さそうな それでいて ちょっととっつきづらそうな。
でも 仲間内じゃよく喋る。
そんなタイプ。
直接話したことはなかったんだけどねw
で。
そんな男が
『え、この後なんか予定あるの?』
話したことなかったから 面食らいつつ
『あ、7限があるんよ。』
と返事したら
『7時半から9時までだっけ? それなんの授業? 潜っても平気かな。』
・・・・・・・・・・・・あぁ。
時間潰したいけど 一人で なにもすることなくて さまよってるパターンだな。
と 推理して
『出席とるから 潜るのはおすすめできんw 待ち合わせ?』
『そうなんだよ。 10時まで なにしてようか ずっと悩んでて。 時間まで 話してもええ?』
珍しいやっちゃな~ 思いつつ。
自分も 一人で時間潰すのも そろそろ飽いてきてたから
それに応じたんだけど。
お互い 喋り好きなせいか。
はたまた
この寒く暗い 時間 一人で過ごした寂しさのせいか。
一時間ほど 話が途切れなくてさ。
いろいろ話したよ。
彼女のこと。 同級生の鼻につく行動。 先生の悪口。
他愛のないことだけれど。
で 『そろそろ いくよ。』 と俺が言うと
『いやほんと 話聞いてもらって すっきりしたわ。 ありがとう。・・・・・・・なぁ 来週もここにおる?』
『休講じゃない限りは ここで時間潰してるよ 前の授業もここなんだ。』
『そっか! じゃあ来週も 来るかもしれんわ。 そんときはまた。』
『あぁw またな。』
名前も知らないまま。
たまたま 偶然 知り合っただけの 相手と。
こんな会話を交わすなんて
考えられなかったけど。
きっと あいつも そして 俺も
魔に逢ったんだ。
この 不安定な 季節に 惑わされて。
寂しさ なのか。 気まぐれなのか。
ただ 言えるのは 一人でいるときより 二人で話した後の方が
物悲しいってこと。
多分 来週は あいつは来ないと思う。
その先も。
でも 学内のどこかで すれ違えば
『おぅ!』
くらいは言うんだろうな。
そんな 不思議な 経験をした一日だったよ。
うどん屋の隅で やっすいうどん啜ってる時。
スーツの海を 襟たてて 歩く時。
騒がしい 学生ホールを渡る時。
感じるその感情は
きっと魔を呼ぶ。
今日は 山崎まさよしの 『陽気なゴースト』 聞いて眠ろう。