「デザイナーマンションとは?」
1996年頃から注目を集め始めたデザイナーズマンション。
一般的にはおしゃれ、無機質、変わってるなどの表現をよく耳にします。
とある建築家の方にお話を伺ってみるとこの世に同じ場所はひとつもありません。全ての場所がたった一つのものです。その空間をどう表現するか、建築をとうして何を伝えたいか、どんな暮らし方をして欲しいか、何人で住む、どのくらいの世代が入居されるのか、何十年とそこにある存在感をどう表現したいか、自分の考えうる全てを費やし創りこんでいくのがデザイナーズマンションを手掛ける楽しみだそうです。
その結果、私たち目線でみると、とことん好きな方と、そうでない方がはっきりしているのではないかと思います。
一般的なデザイナーズマンションの取り組みについてあげていこうと思います。
1、建築家のこだわりや思いのこもった、美しく暮らせる空間であることに加え、住まいの基本、住みやすさへのこだわりも忘れていません。セキュリティも含め、最新設備が導入されていることが標準となっているケースが多いようです。また、家事や生活の動線、ユニバーサルデザインなど、使いやすさへの配慮も追求しております。
2、建築とは、空間をデザインするものですが、デザインするためには一定以上のボリュームのある空間が必要です。住居でいえば、まず、専有面積が挙げられますが、もちろん単に広ければいいというだけではありません。天井の高さや窓の大きさなど、空間を豊かにする要素はさまざま。専有面積で言えば、一人暮らしでも30㎡ほどは欲しいものですが、そこまでの広さがなくても、他の要素を加えることで、空間は演出できます。また、そこにしかない空間が作りだされていることも大事なポイントです。前出の表参道ヒルズゼルコバテラスのように、その場を生かすデザインは基本中の基本。さらに、高層階ならではの眺望を生かしたビューバスや屋上テラスのような要素も挙げられます。
3、どんなにすばらしいデザインの、ゆったりした部屋でも室内の内装や仕上げが粗悪では、豊かな気持ちにはなれません。ぺらぺらのフローリングや、薄っぺらな音を立てるドアでは落ちつけません。 また、くつろぎの場である、水まわりに上質な素材が使われていることも大事。その意識がシャワーヘッドや蛇口といった細かいものにまで気を使い、美しさと使い勝手が両立できるようなつくりに。
デザイナーズマンションと聞くと、見た目に関心がいきがちですが、それでは住まいの本質を見失います。工芸品や美術品であれば、そこに機能は求められません。飾って美しければ、それでいいのです。しかし、住まいは、その中で営まれる暮らしのためにあるもの。美しいだけではなく、そこに住む人の暮らしをさまざまな面から支えるものでなくてはなりません。本当の意味でのデザイナーズマンションとは、その両立がなされてるようこれからもデザイナーズマンションには美しさ、機能性、暮らしやすさ、さらに経済的な物件の供給を目指して欲しいものです。